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・AMPEG VL1002 音量が下がる、音の艶が無くなる を修理

2019年07月09日 21:15

・半年くらい前から電源を入れ20分くらい経過すると音の艶が無くなり音量が急にガクンと落ちるトラブルが毎回発生するようになりました。海外のフォーラムでもヒーター電力が大きいのに配線にモジュラージャックが使われているのが原因とあり、設計者リージャクソンもそこのところを直配線に改修する様子を発表していました。


・量産するにあたってロジックボード間を繋ぐのに使われたモジュラージャックが見事に熱で変質していました。ヒーター配線の線材も酸化して変色。これはほゞ他の個体でも必ず起きるであろうトラブルと思われます。ジャックの変質した端子をダイヤモンドディスクで切断。
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・配線部分を取り外します。このジャックは信号は通っておらず単にバイアスやB電圧などですがまた時間があるときに他の配線も直配線に改修したいと思います。
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・送り出し側から18AWGの単線で配線します。真空管10本分プラス照明用電球3個分のAC6.3Vの電力容量は相当なものですからこれくらいの線材が必要です。
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・反対側の配線はジャックに刺さるオスのピンを引き抜いて基板に配線できました。おかげで膨大な数のネジと配線端子を外して基盤を裏返すという一番時間のかかる作業を省略できて非常に助かりました。
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・あっさりと治りました。心なしか音の艶がグッとアップしたように聞こえます。このアンプは90年代のLAメタル全盛期に出たアンプですがポストイコライザの効きの良さと深いゲイン、それとこんなにも綺麗にリバーブがかかるアンプは中々ないのでは?暇をみて他のジャック配線もやり直してみようと思います。
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・YAMAHA-SOLDANO T50C にシルバニア製6L6GCを装着

2019年04月29日 22:45

・SOLDANO YAMAHA T50Cの音色のバリエーションを楽しもうと思い出力用真空管を交換してみました。このアンプは裏にYAMAHAが輸入した際のAC100V表記がありますが実際には110V~115Vで使用しないとヒーターの電圧が不足しますので左のスライダックで昇圧して使用します。このアンプは本家SOLDANOのOD100と同様にある程度の音量に上げないと鳴ってくれないので時にアッテネーターを併用するときもあります。90年代のアンプらしいポストイコライザ方式なので真ん中付近を中心にほんの少し足すか削るかの独特の操作法で音を創っていくのがコツです。
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・今回は80年代に日本橋の東京真空管商会で買っておいたシルバニア製の6L6GCに付け替えてみました。前に挿していたロシア製スベトラーナの6L6GCのピンが若干太かったためシルバニアを挿すとスコスコでバネのテンショナーが無いと落下してしまうぐらい緩くなっています。そこで、プレート電圧など高圧をドロップさせてから(使用状態からスイッチを切る際に先に主電源を切って、数秒たってからスタンバイを切ります。)出力管ソケットの電極部分のギャップを精密ドライバーの先端を使い一つずつタイトに狭めて銜え込みをきつくします。これをやると音がバシッと前に出る感じがしますね。
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・ときたまメンテナンスとして前に測定したチャート表を参考にプレートやその他の電極のチェックをするのも良いと思います。
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・シルバニア製(フィリップスECGがOEM依頼した)6Ł6GC、サウンドは下はスッキリしていてミドルもふくよか、倍音が綺麗に出てクランチだとオマケが豊富で弾くのが楽です。
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・バイアス調整を行います。左右個別にできるのでDCバランスは完璧に合わせることができます。バイアスの値は深い位置から音を出しながら行い、ブワッと膨らむようなコーラスのように倍音が広がるように感じる範囲に合わせます。物理的にはビーム4極管なので純粋にグリッドの電位が同じ点なら5極管よりも若干多くipが流れる筈ですがココでは耳で合わせ、良い位置の範囲内で若干深い位置の安全運転にするとパワー管が長持ちします。

空ピックをした時の枯れて乾いた感触ときめの細かいソルダーノらしいハイゲインサウンドの融合が素晴らしい!
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・真空管ギターアンプのメンテナンス時期

2019年03月13日 23:37

・AMPEG VL-1002ウチのメインアンプです。歪み物のエフェクターはマーシャル以外では使わないのでアンプ単体での歪みの良いものを揃えていますがこのアンプはポストイコライザーの効きの良さと歪みの深さのコントロールレンジの広さを併せ持ったとてもいいアンプです。  少し前からスイッチオンから20分ほど弾いていると突然!若干音量が下がるのと同時に音の艶が無くなる症状が出だしました。熱によるソケットPINの不具合?電源のフィルターCAPのドライアップ?はたまたどこかのハンダクラック? 
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・このアンプはヒーター巻線に並列に結構大食いの6.3V照明用電球が3つ接続されています。今時、大食いの白熱電球か?と思いましたがひょんな事からこの電球をオンオフすると音のアタック部分のコンプレッションが変化することを発見しました。ONだとコンプレッションが効いた音、オフにするとダイナミックレンジが広がり音が前に飛びます。さらに、3つの電球のうちの一つを消灯するとオンオフそれぞれの音の中間のサウンドになるのです。これは面白いと、購入直後バックパネルに電球のオンオフスイッチを取り付け切り替えてはサウンドの違いを楽しんでおりました。
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・それで、音の不具合の原因ですが信号系は色々とトレースしても不具合は無し。結局はトランスのヒーター巻線が豆電球の消費電力増加の影響で供給過多となり、さらに6.3V供給配線にソケットが使われていたため、ソケット部接点の熱膨張による接触不良という結論に達しました。実際にソケット部が焼けていますね。ヒーターの6.3V巻線はおそらく十分な容量があるようですが配線のソケット接点の耐電力容量が問題なのです。この辺はリージャクソンも本家DVDで改修法を伝授していました。全てのソケット配線を直付配線に替えてしまうと良いのですがそれを行ってしまうとメンテ時の基盤の裏返しや取り外しが非常に面倒になるのでヒータ部のみ切り離して配線しなおすことにしました。
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・90年代のアンプなのでそろそろケミコン類の総録り替えを考えて行きつけのパーツ屋(日本橋のデジット)の在庫状況を撮影しておきました。耐圧が450V以上が必須ですので微妙な品揃えですね。
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・デジットは時々とんでもない掘り出し物があったりするので毎回ワクワクします。
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・この特殊なエンジニアドライバーはACアダプターなどを分解するのに必要で欲しいのですがあまりにも高いので毎回、毎回買おうか悩んで結局はやめてしまうのです(笑)
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・シルバードマイカキャパシターでは世界一のサウンドを誇る双信電機のコーナーです。色んなブランドの物を試しましたがギターに美味しい帯域が存分に出るのでお勧めです。ただし、非常に高価です(^_-)-☆
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・KOAの1/2W型炭素被膜抵抗、これはギターアンプに使うのには一番良い音がします。カマヤのカーボンソリッドなどをマーシャルに使うと音がカブルというかボケるのです。今時、昔ながらのサイズの大きな1/2W型はもう貴重な在庫です。私は小学生の頃から折に買い足し、買い足ししているので結構な本数持っていますね。今回は日通工のブルーの鮮やかなキャパシタ―も買ってきました。これはフリーダムハイドラ採用のブランドですので又色々と差し替えてみたいです。
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・買って来たパーツを使いMarshall 1959のTrebleレンジのキャパシターとネガティブフィードバックの値を変えてみました。(どちらもオリジナルに戻してみた)音が立って良い感じ。

Marshall 1959 100Wでハイがきついなと感じる場合、このNFB(ネガティブフィードバック)の抵抗を47kΩから56kや68k、100kと増やすにしたがいハイが抑えらコンプレッションが上がり歪み出しも若干早くなります。加えて、イコライザーのTREBLE 500pFのシルバードマイカを500pから680pや1000pに替えるとハイの暴れが抑えられ高域の感度が若干後退して大人しくなるので組み合わせてチューニングを行うことができます。

 パーツ屋めぐりは楽しいですね、大阪は日本橋4丁目の4軒に固まってて効率が良く、名古屋も大須は2か所に固まってます。秋葉原は流石にちょっと全て見て回るには丸1日はかかる感じですね。
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・Freedom Hydra用にFender75ampのセッティングを変えてみる

2019年01月14日 00:24

・FENDERが1979年の後半に開発して突然発売されたハイゲインアンプがFENDER75です。メサブギーマークⅠに対抗して造られたもので設計者はフェンダーファクトリーエンジニアのエド・ジャンス氏。4段増幅なのでハードな歪み、カップリングキャパシターの定数が後々のハイゲイン時代到来期のお手本となった(極端に低域を削りプリアンプの段数を重ねていく)。このおかげで初期のブギーみたいにアタックの頭が潰れず現在でも充分に通用する素晴らしいサウンドなのです。色々とTUBEを変えると音色も変わり楽しいのですが今回は真空管はそのままで使用してみます。
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・例によって色々と改造して手を加えているのですが、普段のシングルコイルストラト用のセッティングでは丁度良くてもハイドラのパワーでは歪み過ぎるため少しセッティングを変えて丁度良いサウンドにしてみます。
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・このアンプは後のFENDER THE TWIN の原型になったアンプなのでパワーの切り替えスイッチが付いています。仕組みはハイパワー側ではプレート電圧が520Vでグリッド電圧-50V前後、ローパワーだとプレートが半分の260Vでグリッド電位が-25Vとバイアスが浅くなります。 ストラトではローパワー側にするとヘッドルームが下がり、歪み出すポイントが早くきて音色自体もちょっとルーズでワイルドでシングルコイルにピッタリのサウンドです。
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・Hydraのハイパワーピックアップ出力では歪み過ぎてしまうのでハイパワー側にして鳴らしてみるとエッジとローエンドの押し出しのバランスが素晴らしくヌケの良いサウンドが造れます。単純にハイorローパワースイッチを切り替えるだけだと左右の真空管のプレート電流に差が出来てしまいハムノイズが出るため左右のバイアスツマミでDCバランスをとっておきました。右はKT66で左はEL34で共にペア外れの個体ですが左右でバランスを取って動作させるのでキャラの違うサウンドの融合!?が出来て便利です。FENDER75はフェンダーのアンプなのに音色はウルトラリニア接続の影響が出てハイゲインでボトムがボケず、言ってみれば大当たりのオールドマーシャルを90年代のマーシャル改造ビルダーが手を入れてみました!みたいなサウンドが出ます。
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・Celestion Vintage30とVHT ChromeBack 12" Speakers

2018年10月07日 23:57

・台風24号による待機でやることが無いので前から試してみたかったYAMAHA SOLDANO T50CにセレッションVINTAGE30スピーカーに付け替えて弾いてみることにしました。
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・ところで、ギターアンプのイコライザー回路にはプリイコライザータイプとポストイコライザータイプがあります。

 ☆プリイコライザー フェンダーなどヘッドアンプ→イコライザー→歪み発生回路 となるためトーンは上げ気味でないと全体のゲインも下がる。トーンの効き自体はバッファーを介さない限りはツマミの移動量に対する変化の仕方は穏やかなカーブ。

 ☆ポストイコライザータイプ 90年代のハイゲインアンプ時代に台頭してきた。ハイゲインの場合は大抵歪み発生回路4段増幅後にさらにイコライザバッファで電流増幅した後トーンイコライザ―回路を通るためツマミの変化に対する聞き具合が非常にシャープでクリティカル。ベテランにはトーンを造り込めるので堪らないが慣れないとほんの少しの変化でサウンドのディティールが大きく変わるのでとても難しい。大抵はカットする方向で調整。所謂、フルテンとかいう設定ではキツ過ぎてあり得ない。
私が持っているAMPEG VL-1002YAMAHA T50Cはこのタイプです。

オールドマーシャルもポストタイプですが2段増幅+トーンバッファ→トーンイコライザ回路となりモダンタイプみたいな低インピーダンスではないのでツマミの変化量に対する効き方は比較的穏やかで使いやすい。

余談ですが、このソルダーノ氏が90年代にヤマハで設計して出したT50 T100シリーズは、ドライブチャンネルはある程度音量を上げないと正常なリバーブミキシングとならないでリバーブの効き具合が変わる。(特にドライブチャンネルではマスターを絞り過ぎると風呂の中で弾いているような音) チャンネル切り替えが遅い。等々、、、これは信号の流れがとても個性的で、イコライザーの位置(2チャンネル並列で個別に調整できる)がセンドリターン(プリアンプアウト)バッファアンプ→リバーブ回路の送り出しバッファアンプ→イコライザーバッファ→やっとイコライザ回路 となっているので各段の信号のやり取りにおけるインピーダンスの整合が少々おかしいのではないか? 一方、Lee Jacsonが設計したアンプヘッドでは後年のメタルトロニクスも含めて唯一のリバーブ搭載モデルなのがampeg時代のVL-1002とVL-503ですがリバーブの掛かり具合がクリーン、ドライブ共に素晴らしく綺麗でお勧めのアンプです。

それから、裏にはYAMAHAが100Vで使うようにとシールまで貼っていますが、真空管のヒーター電圧が不足しますので音が立ちません。117Vに昇圧させるのが正解でヒータ電圧も6.3Vとなります。昔のエディーのようにローヴォルテージでと思っても電源電圧だけを下げて使うとヒーター電圧がさがってエミッション低下となるので正式にはFENDER75やTHE TWINでやるように抵抗による分圧で下げるか、VHT SPECIAL6 ULTRAでやっているようなパワートランジスタによる制御などで下げないと音圧自体も下がってしまいます。(回路図内に書き込んだ数字は赤がドライブチャンネル、紫がクリーンチャンネルのそれぞれの段数です。)
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・余談はさておき、我が家には物凄く重たい、おそらくマーシャルキャビネットの1.5倍は重いのでは?というampegキャビネットがあります。ここのcelestion vintage30は昔の英国製で4発あるのでコレを1発借りることにします。
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・今までに色んなスピーカを換装してみてT50CにはVHT ChromeBack 12"インチが最良だとの結論に達していたのですがVINTAGE30だとどうなんだろう?ちなみにVHT ChromeBack 12"ですが50オンスのへヴィーマグネットでおそらくセレッションの中国工場でのOEMではないかと思われます。このスピーカーは安いのですが非常に歪み物との相性を気に入っていて、オークションで見つけるたびに買ってきて今では3台持っています。低域も良く出ますがボワつかず、ミッドハイも痛くないので本当にいいスピーカーです。イメージ的にはエミネンスのTonkerに近い感じ、、、VHTのキャビネットを買うと自ずと付いてきますが単体で入手するにはこまめにオークションをサーチすると1年に1本くらいは出てきます。
自己流ですが大抵コーン側から見て中央の丸い部分の大きさが小さいスピーカーほどピーキーで大きいやつほどフラットな特性なものが多いです。
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・取り付けてみました、弾いてみたところVITAGE30のアッパーミドルの痛いところが結構きつく、、、これはちょっとしんどいなぁ~結局 ”大山鳴動してネズミ1匹”も出ずあっさりとボツ再度交換となりました。なぜか?VINTAGE30はオープンバックのコンボではアッパーミドルが突き刺さり過ぎてやはりクローズドでしかも4発というコーン面積があって初めて良い音となることが分かりました。
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・一方1発だけVHTにしたキャビネットも弾いてみましたがこれは異色の組み合わせがなかなかうまく調和してアンビエンスドな具合となりました。昨今流行の2発2発クロス搭載など今後の研究材料ですね。このキャヴィネットは合板が厚くて重いので良い音がするんですよ!
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・結局YAMAHA SOLDANO T50Cには元のVHT ChromeBackが非常に良い感じです。これ16Ωしか見たことが無いので是非8ω版を出してほしいですね~ このアンプは買ってきてすぐにバイアス2段階シフトと並列シフト回路を付けましたのでペア外れチューブや色んな真空管を差して使えます(真空管のプレート耐圧とトランスのヒーター電力容量が許す範囲で)
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・ギターアンプ アッテネータ ヤフオク編

2018年06月04日 22:36

・友人から借りていますこのアッテネータ、ヤフオクで出品されているのを買ったそうですが中々というか凄く良いんですよ~
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・友人はFENDER TWIN AMPをアッテネートするために使用。ガッツリアッテネートするとチンチンに熱くなるそうです。試しにYAMAHA-SOLDANO-T50CでRIVERAのアッテネータと比較。このアンプはある程度マスターを上げないと良い音がしませんしリバーブとのミックスバランスが崩れますのでいつもはリベラを使用。比較すると、ちょっと倍音の削がれ具合でリベラに軍配。
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・次にFENDER THE TWINこれもマスター0.2以上でいきなり爆音になる恐ろしいアンプで常時トランス式のDM-05を使用。この比較だとヤフオクモノの細かいヴォリューム設定ができる点と綺麗な倍音感でヤフオクアッテネータの勝ち。
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・中身を拝見すると一目でプロが作ったものと分かります。-16db側では高域補正が入ります。アッテネーター程作る際にパーツの良しあしや配線技術、安全対策に関する知識が問われるモノは無いのではと思います。ヤフオクには他にもプロが造る高品質な手作り品が出品されていますが、私なんかが一からパーツを集めて自作するよりも遥かに品質が高くて音の良い物が出品されているのでそちらを利用するのが良いのではないでしょうか。
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・音の良い物にはレオスタットが使われているんですがこのパーツがなかなか入手困難なのです。
私のアッテネータの使い方はガッツリ、マスターを上げてゴッソリ下げるのではなく、あくまでも自宅での適正音量を得るためのマスターVo補正的に使っております。
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・fender 75 amplifire と Ibanez Egen8で Mean Streetのイントロを弾いてみる

2017年08月16日 22:25

・Fender 75にギターを直結したサウンドです。スピーカーはこのアンプ純正でエミネンス製と思われる15インチでこれがギターの美味しい倍音と帯域を見事に再生してくれます。シールドはBelden 8412とスイッチクラフト社のフォーンプラグを使って”方向性あり”で自作しました。8412は中低域の迫力が特徴ですので方向性を持たせてギターのプレゼンス域のハーモニクスが良く出るようにという思いからです。


・ハードディストーションを謳っているだけあり単体で良く歪みます。フェンダーのこの時代から80年代後期までのアンプが好きで集めておりますが私の中ではこのfender 75が最高傑作だと思います。パワーアンプ部がシルバーフェイス期と同様のウルトラリニア接続。これにハイゲインプリアンプ部が合体。クリーンは伝統のウルトラクリーン、リードチャンネルはシングルコイルでも単体で充分なゲインがあります。

リードチャンネルはVOLUMEとLEADでゲインを、LEADMASTERとMASTERで音量を決めます。4つのコントロールで調整するわけですが自宅での極小音量でも素晴らしい倍音タップリサウンドが出せるのもこのアンプの特徴です。この点、The Twinのようにmaster1から2に行くまでにいきなり爆音!ということが無いのとsoldano yamaha T50-Cのようにある程度の音量に上げないと良い音がしないということも無いので自宅での使用にもピッタリです。ただ唯一の欠点は馬鹿でかいトランス類とスピーカーのおかげで40キロ近くあるため1階と2階の移動とかいうのには向かないことです。

ハイパワースイッチ側がプレート電圧520Vで75W ローパワー側にすると260Vで15Wになりヘッドルームが下がって歪みが増します。TREBLE MIDDLE BASSもプルでブーストされMIDDLEをプルでさらにもう一段回ゲインが上がります。
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・FENDER 75 1980年81年82年の3年間カタログに掲載されています。リベラは81年入社ですのでこのアンプは違います。リベラ設計の場合とは入力のヘッドアンプとリバーブトランスへの送り出しアンプの形が違います。このためリードチャンネルでのリバーブの効きがクリーンチャンネルに比べ少し弱くなります。

FENDER DELUXE REVERB Ⅱ 1982年~85年 ポールリベラの設計で有名な時期。パワーアンプ部はオーソドックスな5極管接続。初段のヘッドアンプとリバーブトランスへの送り出しアンプが12AX7を並列に繋いだ電圧電流増幅タイプです。ブーストスイッチはMIDDLEのみ。

FENDER THE TWIN RED KNOB(87年~89年) BLACK KNOB(90年~94年) ハイパワースイッチ側で100W、ローパワーで25W。3つの中では最もモダンな味付けのアンプです。上記2機種と違いプリント基板になりボリューム類も基盤直付けになったのでメンテナンスが大変です。基盤のリビジョンは私が知るだけでも2種類ありますが音に関連する箇所に変更はありません。(電源周りが少し違う)

・ゲイン(歪みの量)は最も歪むFENDER 75 AMP > FENDER THE TWIN > FENDER Ⅱ リベラシリーズの順で10 : 8 : 7 といった比率ですリベラシリーズはTWIN REVERB ⅡとCONCERT Ⅱも試しましたがパワー部以外は全く同じ回路でゲインも同様でした。

入手後、私の75はミドルブーストゲイン量を2段切換え&帯域を少し上げる、バイアス個別調整、フットスイッチを多極ケーブル化(スペース節約の為)に少し改造しました。現用パワー管がKT66をペアで使っていましたが1本が切れたのでスベトラーナのEL34と併用しています。

ローパワー側での使用がメインですのでプレート電圧が半分の262Vでipは約倍の68mAで合わせています。このままハイパワースイッチ側にすると真空管の持っているバラつきにより左右のipが大きくずれるため再調整が必要です。

あと、レストア時にパワー管のソケットをステアタイトの新品にし真空管脱落防止のスプリング式リテーナーを取り付けました。古い真空管アンプで原因不明の発振やノイズに悩ませられるとき厳密にはサイン波を入力してどの段での発振やトラブルか?というのをスピーカーの方から遡りますが、経験上、アースのループによるノイズ、入出力ジャックの導通や絶縁不良、真空管ソケットの導通や絶縁不良による不具合が一番多いです。ソケットを変えたらピタッと収まった(配線も方法も含めて)ことが良くありました。

その他のトラブルで悩ましかったのが電圧増幅のプレート負荷やバッファーアンプのカソード関係の抵抗器です。基盤から外してテスターをあてると直流的には正常値を示すが交流信号を流すと壊れていたというのが厄介でした。
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・真空管は新品時から少し時間が経過して安定しだすと素晴らしい倍音やコンプレッション感が溢れてきます。同様に特性も変化しますので時々バイアスのip値と左右のバランスを画像のようにチェックする必要があります。

このアンプは出力トランスのプライマリー片側の断線を含め外見もボロボロ、ギトギトの状態でタダ同然で入手し、トランスを純正新品に交換、折れていたスピーカーグリルは新たに合板で作り新品のシルバーフェイスグリルを貼りました。ツマミは洗浄しスイッチ類のサビは磨いてピカピカになっています。なんだか、若い頃のエンジンをカリカリにチューンナップしてエンジンルームもピカピカに磨き上げていたのを思い出しました。
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・IbanezのEgen8です。そんなに高くはありませんがこのギターでないと弾けないフレーズが沢山ありプレイヤビリティーが良いです。ibanezのギターはネックの構造や独自に進化したトレモロユニットやその搭載方法などフジゲン名義では特許の関係で再現できないアイデアが一杯で大好きです。そろそろ、j.custumの至極の1本を探してみたいなと思っています。特注は受けてくれないので狙い目は力のある東京の有名小売店が時々ショップオリジナル企画としてオーダーする小ロット品ですね!
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・Marshall 100W TUBE交換

2017年04月18日 22:32

・久しぶりにMarshall 100Wのすべての真空管を新品に交換してみました。前に全部新品にしたのはいつだろう?たしかスロバキアのJJクリア管を大量に仕入れて交換したはずですが1本抜け、2本抜けして殆どJJのは無くなっていました。音は良いのに機械的なストレスに弱いみたいでプリ管もパワー管もうちで使った中では一番寿命が短かったです。80年代の初頭に買ってきたオランダフィリップやドイツシーメンスの物はほとんど壊れず、ボケず今でも時折代打で使っています。現在のパワー管は中国製は弱いですね、値段も安く音の良いロシア製を買っています。プリ管は新品では中国産で選別セレクト品の物が一番好きです。オールドではやっぱり松下の選別したモノが最高ですが10本買って半分くらいなので中々見つけるのが大変。
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・やっぱり全部新品にすると気持ちいいですね!倍音がギッチリ、ジョリンジョリンのドライサウンドでアンダーバイアスに寄らない位置でバイアスを設定、省エネで音も良い!プリは名古屋で買ってきたRUBY 12AX7AC5/HGから選別。パワー管はエレハモのEL34を使いました。
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・Marshall 100W NFB量の変更Ⅱ

2017年04月07日 23:41

・今週の月曜日、千石電商でたまたま見つけた1W型の金属皮膜抵抗。1本70円もする”オーディオ用”とあったので気になって買ってしまいました。早速、先日変えたばかりのNFB抵抗を取り払い付け替えてみたのですが耳に心地よくない倍音が出て全然ダメでした。
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・パーツBOXのジャンクコーナーに確か古いフェンダーから取り外したと思われる数本のカーボンソリッドを発見!丁度よい帰還具合となるようkamayaの56kと直列にしてつなげてみたところ、、、
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・中々良い感じでしたのでそのまま直列にしてハンダ付けしてしまいました。
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・しばらく弾いてみてジョリジョリと気持ちの良いサウンドに!
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・Marshall 100W NFB量の変更

2017年03月19日 20:51

・最近はFENDER 75ばかり弾いておりました、、、素晴らしいアンプで今まで所有したFENDERの中では文句なしのNo.1です。 丁度今、FENDER 75がヤフオクに出ていますね、ちょっと高いかな。
今日、久々にmarshallを開腹しNFBの量を変えてみました。
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・NFB=ネガティブフィードバックのことです。半年に1回くらいローテーションで変えてサウンドの差を楽しみます。標準は47kΩですが前回は100kΩとかなり浅くしていましたがちょっと歪み過ぎて飽きてきたので変更します。
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・色々差し替えてはサウンド差を、、、カーボンソリッドより普通の炭素被膜の方が枯れて抜けます。
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・NFBとは出力の一部を逆相の信号として位相反転段の入力部に戻す仕組みのことです。オーディオアンプの世界では周波数特性や歪み率の改善、動作の安定を目的として行うそうです。逆相のを位相反転段の入り口に戻すわけで量が多いと正相の信号と打ち消し合うので出力が下がります。難しいことはさておき、その量の増減で歪み量やコンプレッションの具合が変化します。マーシャルではここの周波数特性を変化させてプレゼンスコントロールの役割をさせています。NFBの量は1本の抵抗の大きさで決まります。
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・時々ローテーションで変えるわけです。今回は一番左のカーボン皮膜1/2W型の68kΩに。これも中学生の時にニノミヤで買ったものです。まさか今頃使うとは、、、
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