・YAMAHA-Soldano T50に VHT Chromeback speaker

2016年03月23日 23:23

・きめの細かいSOLDANOのドライブサウンドが見事に再現されているT50Cのスピーカーを変えてみました。
soldano-yamaha t50c-001

・VHTのULTRA 6に搭載されている VHT Chromeback speaker ですがデカい音で鳴らしてエージングが進むにつれヌケが良く、ラウドでタイトなミッドローが再現できる素晴らしいスピーカーです。丁度ドンピシャのタイミングで新品同様の中古が超安値で出ており入手してみました。おそらく製造はセレッションのチャイナ工場でのOEMなのではないかなと思います。
soldano-yamaha t50c-002

・載せ替え前のエレクトロボイスはミッドローが前に出るスピーカー(ウーファーかも)でしたのでまた今度2発入り、4発入りのキャビネットでの味付けに使用することにします。さて、へヴィーマグネットの VHT Chromeback speaker ガッツのある音色でsoldanoの歪にバッチリ良く合います。G12H30のようにハイが痛くなく、vintage30のような突き刺さるミッドハイも抑えられて非常にコントロールしやすく気に入りました。当初G12H-75 Creambackに換装するつもりでしたがお値段約5分の一の値段ですみました。
soldano-yamaha t50c-003

・このアンプは入手してすぐにBIASを2系統独立型に作り変えてそれぞれのプレート電流を個々に調整できるように改造しました。純正の黄色いカップリングコンデンサも中々良くてプリ部はマスタードよりも色気のある音がしましたのでヒヤリングのカットアンドトライで特定の箇所のみヴィンテージマスタードに変えました。
soldano-yamaha t50c-004

・普段は6L6GC,EL34,KT66で使用しますが BIASレンジ切り替えスイッチを付けていますので、エレハモ製のプレート電圧が高耐圧のパワー管を使えばバイアスの浅いEL84 6V6GTもバッチリ使えます。(EL84の場合はVHTのソケットアダプターを使用)
soldano-yamaha t50c-005

・Panasonic RX-50 補完放送対応に改造

2016年03月20日 13:18

・中波放送局の補完放送がFMハイバンドで始まりますのでそれに合わせてラジカセのFM受信周波数の調整をしてみました。愛用のモノはパナソニックのモノラルラジカセで対米輸出バージョンですので国内仕様にはない短波が2バンドと周波数微調整機構が付いています。元々のFM受信範囲は88~108Mhzの海外仕様で日本の76~90Mhzの放送はほとんど聞けません。これを測定器無しで調整してみました。このラジカセ、基本性能は大したことないはずなのにアタリなのか感度とSNが異常に良くてびっくりさせられます。
rm-60-1.jpg

・日本国内のFMラジオは過去に帯域の上側にはVHF帯のTV音声がありましたので、スーパーヘテロダインの場合は目的の周波数から10.7Mhz分低い周波数で発振させる下側ヘテロダイン方式です。一方の日本以外の国仕様ではTV放送音声の影響がなかったので目的の周波数よりも10.7Mhz高い周波数で発振させる上側ヘテロダイン方式です。バリコンのカバー範囲に余裕がとれるのでこっちの方が効率が良いわけでそのことを頭に入れて海外のwebから手に入れたサービスマニュアルに沿って周波数範囲と受信感度調整を行っていきます。
rm-60-2.jpg

・先ずは受信範囲を74Mhzから96Mhzと決めます。補完放送の周波数は95Mhzまでですので108Mhzまでは必要ないのとバンド幅が小さい方が高感度に調整ができるためです。

最初に低い方の75.5は局発コイル(OSCコイル)を調整して決めます。国内バンド用の局発コイルはもっと巻き数が多いので交換する方法もありますが、今回は上側ヘテロダインとして調整するのでこのコイルのまま周波数を下げてみます。局発コイルのコイルの間隔を狭めていくと周波数が下がります。
rm-60-3.jpg

・74Mhzにきっちりと合わす方法は本来なら発振器が必要ですが簡易的に別のデジタル表示ラジオのカウンターを利用して合わせます。調整側のラジオが74Mhzを受信しているときは局発では74+10.7=84.7Mhzで発振していますのでデジタル表示の別のラジオでは84.7で無変調の搬送波がキャッチできて雑音が消える仕組みです。バンドの下側はこれで決まりました。
rm-60-4.jpg

・次にバンドの上側ですが96MhzになるようにバリコンのOSCトリマを調整します。95Mhzの表示を入れるためには上記のデジタルラジオで106.7Mhzのキャリアが受信できればOKです。この上側と下側の調整を2~3回繰り返した後にアンテナトリマーの感度調整をバリコンのトリマで行います。出来るだけ上限に近い周波数で且つ信号の弱い放送局を受信しトリマを回して最大の感度に調整して終了です。これでほぼリニアでスケールを書き込めました。

KENWOODとPIONEERのカーオーディオのFM周波数も変えてみたいのですがPLL機はハードウェア制御なのかマイコン側制御なのかわかりませんしサービスマニュアルが無いとお手上げですね~でもきっと方法があるはず(笑)

以上、古くて安い物でもメンテして大切にしましょうのコーナーでした。
rm-60-6.jpg

・SONY ICF-S5 トーン修理とトラッキング調整

2016年03月19日 11:08

・1980年代に出たものですが感度と音質が素晴らしくて遠く離れた局の音楽番組がクリアに聞けます。過去にSONYのICF-2001DやICF-PRO70を持っていましたが、2001Dは高感度高選択度、音質も良いのですがPLLの内部ノイズがダメ。PRO70は感度がもう一つの割に内部ノイズが大きく低SN。音質は安物のスピーカーと筐体のおかげで最低。どちらもあまり魅力は感じませんでした。やっぱり感度と聞きやすさ、音の良さ、それと内部ノイズの少ないアナログが最高ですね。

永年使っていて発生するトラブルが電解コンデンサの容量ぬけ(音が出なくなる)、FMバンドが聞こえない(発振トランジスタの故障)、ボリューム、トーンが効かない、ガリガリ言う(スライドボリュームの不良)です。今回はトーンコントロールの効きがイマイチはっきりしなくなりましたので分解してみました。バンドセレクターの分解にコツが要りますが分解。恐ろしく高感度の訳はこの長いバーアンテナです。MW帯と短波帯のコイルが巻かれています。
icf-S5-001.jpg

・基盤は2階建てになっていて下側がRF部。上側がAF部です。インピーダンス変換にはトランスが使われていますね。ICF-7600Dなんかも安っぽい音質でがっくりでしたがこのICF-S5は落ち着いた音質で非常に良い音です。そろそろケミコン類の総交換をしてみたいですね。
icf-S5-002.jpg

・問題はほぼ100%の確率で発生するスライドボリュームのガリです。ALPS社製のパーツですが同形品の入手は無理ですのでメンテします。抵抗体部分と接点側ブラシに付いた酸化被膜を綿棒に付けたパーツクリーナーでふき取った後、ベーク基盤に付かないように極少量の接点復活剤を綿棒で塗って終了です。トーンも全域でハッキリ効くようになりました。
icf-S5-003.jpg

・最後にトラッキング調整をしておきます。MWのアンテナトリマーが少々ずれていて高い周波数の感度が改善しました。FMはせっかくの均等リニアに割り付けた特性を崩したくないので補完放送には対応させずそのままとしました。ICF-S5はFMの感度も素晴らしいですね。
icf-S5-004.jpg

・VHT LEAD 40 Guitar Amp レストア その3

2016年03月05日 22:07

・パーツの実装を見ていきましょう、異なるキャラクターのスピーカーを配置。celestion のG12Hはマグネットが大きくパワー感があります。ミッドレンジが少なくスコーンとすっきりした高域が目立ちゴンという感じの低域も特徴でモダンな音色です。VHTのこのスピーカーはマグネットも小さく重量が軽いタイプですが出音は中低域がよく出ます。低域がボンボンといった感じの若干ソフトな感じですがこの組み合わせが中々新鮮で、モダンな広がり感が素晴らしい!空間系や残響系のエフェクターのノリは抜群の広がり感です。
vhtl_lead40_011.jpg

・リバーブはアキュトロニクス名義ですがおそらく韓国生産のモジュールだと思います。中々綺麗にかかりますね。
vhtl_lead40_012.jpg

・というわけで、私はVHTの大ファン!ultra6とpittbull45が一生モンの素晴らしさだったのでどうしても回路の構成と音色が知りたくて仕入れた次第です。LEAD40は他の2台よりもかなりモダンな音色ですのでアンプ単体でというよりはこのアンプを基にしてエフェクターでサウンドを作ってチャンネルを切り替えて使うという色んな音色の引き出しが必要なライブバンド向きといえます。というわけで、入手、レストア、検証が済んですぐにご近所のライブバンドギタリストさんにトレードに出しました。外装も新品同様に磨きあがりました、アンプ本体も不具合は全く無し、完璧に調整して仕上がりましたのでライブで活躍してくれることでしょう。
vhtl_lead40_014.jpg

・トレード前に撮影してみました、中々クールなドライブサウンドですね!( iphoneでの撮影です、実際には音圧と広がり感がもっとあります。)

・VHT LEAD 40 Guitar Amp レストア その2

2016年03月04日 23:46

・先ずは音が出ない不具合を修理します、というよりは購入後チェックする基盤のハンダクラックを端から見ていきます。基盤にソケットやボリュームポットが直接取り付けられているタイプの物は再ハンダは必須でこのアンプも難なく音が出るようになりました。その後、各セッションの信号のやり取りを行っているコネクトケーブルの接点を綿棒に極少量付けた接点復活剤で磨いていきます。最後にジャックの接点と真空管ソケットの電極も同様に、、、コツは接点復活剤を極少量にという事です。スプレータイプでシュッとやってしまうとまわりの樹脂系のパーツが後に必ず割れたり溶けたりのトラブルとなります。
vhtl_lead40_006.jpg

・VHTのLEAD40はファイナルがEL84を固定バイアスでパラレルプッシュプル駆動ですのでバイアス調整が必要です。このアンプには初めからプレート電流検出用の1Ω2Wの抵抗がカソードとアース間に取り付けられています。その他にも基板上には起点となるアースポイントや各種電圧測定用のチェックポイントが用意されていて流石はスティーブン・フライエット!プレート電圧との兼ね合いで23mA付近にセットしました。
vhtl_lead40_010.jpg
LEAD40EL84bias.jpg

・続いて基板の実装面を見ていきましょう。左側にはロジックセクション。信号の制御ですね~チャンネル切り替えやリバーブの切り替えにはよく使われるフォトカプラCDSではなくオムロン製のリレーが使われています。フォトカプラで問題となる残留抵抗がクリアされますね。余談ですがうちの長男は生産ライン産業用機器に組み込むための制御回路の設計者です。  他にリバーブの出し入れアンプには真空管ではなくJRCのデュアルオペアンプ4558Dをボルテージフォロア1段の後、並列で電圧増幅に使用されてリバーブパンへのドライブを得ています。センドリターンの入出力も同じくJRC4558Dが使われていてこの部分に真空管を使わないことで大幅なコストカットになっているようです。ちょっと残念ですね~ 全く同じ手法でコストカットを行っているのがディーンマークレーのCD30とCD60です。大体、我が家にあるオール真空管のアンプでコスト的な妥協をせずに作られたアンプは30万円台から上の価格のことが多いのですが10万円内外となると必ずどこかでコストカットが行われていると見て正解です。
vhtl_lead40_007.jpg

・基盤の中央部分には肝心なプリアンプセクションとパワーアンプセクションがあります。SOLDANOなんかもそうですがこれも基盤を裏返すことなく実装面から多くのパーツを交換可能でこれはありがたいですね。
vhtl_lead40_008.jpg

・右側は電源セクション。大きなケミコンはB電源用、その後プリアンプ用に何段にもフィルタリングされます。右端の放熱板固定された3素子レギュレーターはオペアンプ駆動用の+15Vと-15Vを作ります。続く、、、
vhtl_lead40_009.jpg




最新記事