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・FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH HYDRA 24F Part6 キャパシター 完結編

2019年02月08日 22:34

・パッシブピックアップに使うキャパシターはトーン、ボリュームフルであってもなんでこんなにサウンドが変化するのでしょうか? 登場するのが、アクティブ素子を持たない磁石とコイルの前を横切る磁性体(弦)によって発生したか細くも頼りない信号が対象だからで、こういう状態→極わずかな電圧の変化が発現しているだけで電流は本当に小さい→信号自体のハイインピーダンス領域に加えてパーツ間の静電容量も複雑に作用しての出来事だからです。信号は頼りないため、配線材、ハンダ、端子、キャパシター、ポット、外来ノイズなど色々な要素でも音が変化します。

ギターアンプのレストアや改造でお世話になっているのがノースカロライナ州のMojotone社。ここのマスタードレプリカキャパシターのサウンドは素晴らしいの一言です。いつも言っていますように、ギターの美味しいところ以外は出さずに擦れたハスキーなトーンを出してくれます。今回のヒヤリングでも絶品の擦れ具合でした。一説に、ココのキャパシターはドイツのTAD社のキャパシターと同じ製品なんだそうです。ドル建てで買うかユーロ建てで買うか?TADの方が他のパーツ類の品数があるので使い分けています。
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・最後が大枚はたいたジュピターコンデンサ0.022μF。これは高域の出方が頭一つ以上抜け出ていますね!デジマート地下実験室の評価通りのハイヌケ感でフロントPUフルハム時のアタックもハッキリと出ます高いだけのことはある。
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・というわけで、ヒヤリングの結果トーン用は歪みサウンド対決での決選投票へ。
ところで、極性の無いフィルムキャパシターやオイルペーパーキャパシターでも左右電極を繋ぎ変えると驚くほど音が変わるのを知っていますか? これはフイルムでもハーメチックシールドのオイルペーパーでも誘電体の巻きはじめ、巻き終わりでの電極接続に差が出るためで、オイルキャパシターでは特に顕著です。ギター用途では繋ぎ変えると音が前に出てくるように感じるのと、逆では少し引っ込むが広がり感は上といった感じに聞こえますどちらを選ぶかはお好みで。
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・2階の歪の得意なアンプ群で、、、久しぶりにVHTの45Wを弾きましたがこのアンプは本当に素晴らしいサウンドですね,ClassAではザクザク、ギャリギャリのアーシーでワイルドなトーン、ClassABではうって変わりモダンでシャープなサウンド。
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・結局は、新規購入したという事もありますがジュピターでしばらく行こうと決めて配線しました。ジュピター0.022では少し中抜けしてミッドが引っ込むのも今回の趣向に合いました。MOJOTONEはミッドハイが前に出て音も大きくなります。
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・ひょうたんからコマ~そうだ!と閃いて、SOLDANO-YAMAHA T50CのV2部分の丁度歪み発生回路のカップリング部分にMOJOTONEのキャパシタを移植しました。純正はイリノイキャパシターだったのを→フィリップスマスタード→MOJOTONEと変えてみました。
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・最後に、コントロールキャビティー内部とカバー裏のシールドをアース電位と切り離してアースから浮かせてトレモロハンガーのアースポイントをポットの裏面に変更しました。これでチリチリとしたエアー感溢れる倍音が出てきました。マホガニーが本来持っているミッドハイが充分に出ていると思います。これにてひとまず完成 さほどの費用もかけず色々と工夫することで自分好みのサウンドにすることができました。

大昔、ドータイトという導電塗料をピックアップキャビティ内に塗りアースと同電位にする改造が流行りましたが音が変わってしまうため苦手でした。同様に、3Sシングルのミドルを逆巻逆磁極のセットもハーフ時のエアー感が減り苦手です。エレキギターはキャビティー空間をシールディングする?しない?や、ピックガードの材質を変えるだけでも音が大きく変わります。エフェクターやギターアンプもケースの筐体の材質や大きさ、厚みで変化しますし、アンプではシャーシの音!という表現があるほどです。なにもチープな素材が悪いと言うのではなくそれぞれに固有の”音”が存在しますのでそれを使い分ければ良いと思います。

たとえばギターアンプのシャーシを鉄工所に頼んで鉄の3ミリ厚で曲げ加工で作ってもらったとします。それに穴開け加工などを済ませたのちメッキ屋でメッキ加工してもらう!メッキひとつとってもニッケルメッキ、クロームメッキ、無電解ニッケルメッキ、その他色々あってそれぞれに音も変化するので真に奥が深い世界なのであります。まぁ、アマチュアこそコストや時間の制限はないわけですからそういう所に拘って作れたら究極ですね!
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・FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH HYDRA 24F Part5 キャパシター色々お試し編

2019年02月06日 21:39

・それでは最初にボリュームに並列に入るハイパス用キャパシターを選別しましょう。シルバードマイカ(ディップ形状)でメーカーはCornell , Dubilier , Cde , Sangamo , Soshin(双信電機)等の手持ちがあります。マイカ(雲母)を誘電体にして電極に銀を蒸着した構造のコンデンサでセラミックコンデンサなどと同じく高い周波数でも使えます。音はセラミックに比べて奥行き感というかエアー感が出る感じです。
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・聴き比べの前から予想していた通り, 結論から先に書きますとこれはもうフリーダム採用のキャパシターから変えた瞬間に音が激しく変化しました。色々メーカーがあり、それぞれに個性はありますが、ズバリ!双信電機(SOSHIN)のコンデンサが世界最強、世界最高音質です。Marshallやその他のアンプでも音の良さでさんざん使わせてもらいました。ギターでも絶品の枯れ具合、倍音ジョリンジョリン感とふくらみというか奥行が出てきます。他のブランドのものは全くSOSHIN双信電機製には及びません。やっぱり流石です。値はフルハム使用でヴォリュームを絞って行った時のミッドハイの残り具合から330pFがベスト。250pは細く、500pは少しモッサリ、1000pだともうヴォリュームのカーブがおかしくなりだします。とにかく双信はサウンドが絶品、やっぱりやってみて良かったと実感。
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※これは、双信電機の1000pFをマーシャルのトーンスタック、Trebleコントロール部分に通常500pFのところをヒヤリングで1000pF
にして、NFB量と両方でサウンドをコントロールしているところです。この時も他のブランド品では太刀打ちできませんでした。
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・続いてトーン用キャパシター、今回は高域のレンジ感を広げるという事でしたから、デジマート地下実験室を参考にして見るからに高級で良い音しそうな、実際に高かった(笑)Astron AM ジュピター0.022μFという奴を大枚はたいて買ってきました。あとは、これもまたアンプの方では絶品のMOJOTONE製、日本橋で売っているパナソニック製、東一オイルペーパーキャパシター、オランダ製フィリップスマスタード、sozoマスタードレプリカ等を用意しました。
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・値は高域の色付けという観点から0.022μFに統一して行います。mojotoneのオイルペーパーキャパシターは0.047しか手持ちがないので直列に配線して0.0235≒0.024で弾いてみます。ここのブランドのはとにかくエレキギターの美味しい帯域を出すのが上手い!フルハムだともう一押し派手さが欲しいかな、ということでシングルコイルには絶品なので03年のホワイトメイプルストラトに移植しました。
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・フィリップスマスタードとSOZOマスタードレプリカ、sozoはこのタイプは最初期モデルでこれといった個性が感じられず可もなく不可もなくといった感じ、フィリップスマスタードはアンプではジャリっとした心地良い余韻、ギターではもう少し押し出し感が欲しいかな。
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・東一のオイルペーパー、これは以前、アメリカンデラックスストラトキャスターのFender SCN (サマリウムコバルト) Noiseless ピックアップに艶を与えるために買った物。サマリウムコバルトマグネットもアルニコⅡ等と同じように高域が削がれる傾向にあるんです。Fender SCNがもしあのノイズの無さのままピュアなシングルコイルサウンドを出せていたならば大ベストセラーになっていたはず。美味しい帯域が削がれていたのは残念でしたが東一やスプラグのハーメチックシールドのオイルペーパで0.022μFを使うと美味しい高域が蘇るのです。ただし、スプラグは耐圧が100Vの低い物がベストでした。 あ~それで東一、これもシングル向きかな。
というわけで、長くなりますので次回に続く、、、色んな極秘ノウハウを伝授しますよ~
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・FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH HYDRA 24F Part4 ピックアップとキャパシター編

2019年02月02日 16:36

・広島、大阪、名古屋、東京と方々の楽器屋さんで色んなギターを弾かせてもらって感じたことは日本製のハイエンドギターの完成度はもはや世界一なのではないかという事でした。ユーザーの私たちの方も有名無名にかかわらず良いものは良いと見極めて個人ビルダーなりチームビルダーなりにアクセスできるのも良い時代になったと感じます。

さて、ハイブリッドハンバッカーについて、こちらはニュータイプのパワーアップバージョンです。どれくらいの出力なのかの目安としてDCR=直流抵抗値を測ってみました。
〇ネックピックアップ ハムバッカー16.97kΩ タップ8.55kΩ
〇ミドルピックアップ シングル    8.37kΩ
〇ブリッジピックアップ ハムバッカー17.84kΩ タップ8.92kΩ
一般的にヴィンテージ系8k~9k、パワー系14k前後ですから巻き数だけで言うとハイパワー系です。
サウンドの方は最近のディマジオやダンカンなどが造るハイパワー系の様な個性的なドンシャリ系ではなくて、コイルの巻き数に比例してミッドローが張り出してくる昔のディマジオ(デュアルサウンドやファットストラト)のように感じます。タップコントロールを絞っていくとそのミッドローの張り出しが徐々に薄れて行くのが分かります。

ハムでもタップでも傾向としてミドル付近の実音がよく前に出るのですがその実音にまとわりつくような倍音感に乏しい。これはネックのアリミゾで若干コントロールできますが、もっと実音の2逓倍、3逓倍といった香り付けというかアンビエンスが無いと弾き切るのがしんどく感じます。セイモアダンカンのJBが爆発的に売れたのは中低域の解像度にプラスして華やかな倍音が豊富で初心者にも実力以上の満足感が得られるというのが理由の一つでした。玄人受けするリンディーフレイリンの場合はビンテージ独特の擦れ感を出しつつもアンサンブルで埋もれないパワーとヌケを両立しています。ディマジオは大昔とは打って変わり、いまはハイパワー系でもマグネットなどを工夫して独特の高域と締まったローを演出しています。

個人的には、フルハムバッカーの状態で、アタックに纏わり付くチリチリした倍音と暴れ感、アタック直後の中域の適度なコンプレッションとタイトな低域、それに続くスィートなハーモニクスを伴ったロングサスティーンこれが理想のピックアップです。リアピックアップはこれに近いニュアンスが出せています。ミドルはボリュームを少し絞ると擦れ感が出てきて良い感じです。フロントピックアップはアタックがもっと前に出て欲しいなと感じます。ここはこれだけパワーがあるとアルニコでは難しいのでは?思い切ってセラミックの方が埋もれなくて良いのではないかと感じました。
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・そこで、1か月弾いてみて、自分好みのピックアップニュアンスにするのには2つあるキャパシターを色々と替えてみるのが一番お手軽で試しやすいのではないかと考えました。そういう、聴き比べに最もふさわしいアンプがMARSHALL 100Wです。極めて非現代的で出せるのはオールドマーシャルのあの音1種類だけという潔さですが、これの中くらいのボリュームで弾くクランチサウンドはキャパシターの個体差を物凄く解りやすく表現してくれるのです。
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・キャパシターはトーン用とハイパス用の2種類。今回分かったことは、特にハイパス用のシルバードマイカキャパシターがボリュームフルテンでも大きく倍音構成にかかわっているという事でした。
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・先ずは、アンプでもギターでもキャパシター選別時用の鰐口リードをハンダで配線しておきます。そして、ハイドラに元々装着されている日通工FPD2 0.033μとシルバードマイカ(袋入りでよく売っているブランド不明?)250Pをセットしてしばらく弾いておきます。この鰐口リード配線時の注意点として、通常の部品をきちんとハンダで配線した時に比べると若干シャリシャリ、した感じに聞こえるためそれを考慮して進めて行きます。この、日通工0.033もシングルモード時で少し絞った時の残り具合が絶妙で良い感じです。
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