FUZZ FACE MOD 改造方法詳細

2012年04月02日 22:55

・SRV-Fanさんからのご質問にありました、WAH→FUZZ FACEとつないだ場合にワウが綺麗にかからないのはどうしてか?これはトランジスタのアンマッチングでたいていの場合は増幅率過多で飽和状態のためワウのシェイプが出ないという状態です。ならば、多少手を加えて増幅率を調整してやればよいということになります。
どちらも同じ改造を施してありますが、左の個体はトランジスタのマッチングが良くて長いキャリア中でも過去最高のサウンドが出る個体でファイナルのコンデンサも変えてあります。(写真は全てクリックで拡大)
fzmod1.jpg

ジムダンロップが確か90年代にリイシューした物でトランジスタも再生産のNKT275が使われています。具体的には入力からの信号を50kオームのトリマで制限するのが一つ。次にQ2のコレクタ側の負荷を軽くして全体のゲインを下げるのが2つ目のトリマ。具体的には回路図内の赤い斜め線のところのパターンをカットして新たにトリマ用に穴を開けそこにトリマを挿入し配線します。
1fuzzfacepnpschematic.gif

部品実装はこんな感じ。Q2のコレクタ負荷はオリジナルでは8.2KΩですがこれを1KΩに付け替えておきます。
fzmod2.jpg

入力側のこの矢印部分のパターンをルーターで削ってカットしそれをまたぐ形で制限トリマ50KΩを挿入します
q1trmcut.jpg

Q2の負荷側は1KΩの直前でカットして10KΩトリマを挿入。オリジナル回路ではコレクタ負荷は8.2kΩですがこれを1k固定抵抗と10kトリマを組み合わせて負荷を1kΩ~11kΩ可変に改造します。ここの調整もQ1トリマの影響を受けます。私の機種ではQ2トリマを真ん中あたりにセットしトータル5キロ負荷ぐらいで立体感のあるハーモニクスガ得られました。ちなみに8k~11K領域ではモーモー言ってベタッとしたサウンドに。

q2ctcut.jpg

ワウを綺麗にかかる限界の位置、特にフロントピックアップでfuzzを最大にかけて綺麗にワウのシェイプが出る最大の位置にQ1のトリムを合わせればOKです。Q2も上記の方法でバランスをとってください。

あと、FUZZ FACEでのサウンドメイキングのコツですが配線材に高級品を使ったりプリント基板ではなくジャノメ基盤の直結方式をとると良いFUZZFACEだと必ず出る中域のちょっと上のハスキーでドライな帯域が消えてしまいますのでこれは絶対NGです。このリイシューFUZZ FACEは配線材はそのままで必要最小限の改変だけで済ませた方が良いサウンドとなります。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。


コメント

  1. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re: FUZZ FACE MOD 改造方法詳細

    Q2トリマに関する説明が勘違いで間違っていましたので訂正しました。

  2. SRV-fan | URL | -

    Re: FUZZ FACE MOD 改造方法詳細

    castman様こんにちは、いやいや、いつもながらすばらしいですね。
    すごく勉強になります。

    私のFuzzFaceもこれを参考にしながらやってみます。
    基板のパターンを削り取るのは、ちと勇気がいりますが・・・JIMIの音に近づけるなら!

    castman様ありがとうございました。
    また、質問攻めに来ますw

  3. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re: FUZZ FACE MOD 改造方法詳細

    SRV-fanさん、FUZZ FACEの場合はこの改造だけで非常にコントローラブルでどんなアンプにでも合わせられるマシンに生まれ変わります。フロントピックアップで深くドライブさせてもクッキリとワウが鳴くようになりますよ。費用は500円でお釣りが来ます。

    パターンをカットする前にトリマの足が入る穴を1.5ミリのドリルで開けておいてパターンはルーターで削り取るとうまくいきます。

    FUZZでは特にユニバーサル基盤にパーツを直付け、メッキ線で配線を行ったり配線材にオーディオ用高級品を使ったり、ケミコンにオーディオ用高級品を使うと全くダメになってしまいます、具体的には、帯域が広がりすぎてオーディオ用のアンプにギターを突っ込んだ時のようなニュアンスと表現したらわかってもらえますでしょうか、要はギターの”良い音”というのは倍音も含めて非常に変わった特性がありまして実音域はナローでその上がスコンと無くなって、さらに上に2逓倍、3逓倍という風にハーモニクスが乗ってくるようなのが正解です。

    70末~80初頭くらいにジャズロック関係でアンプに通さず卓に直結しエフェクト処理という録音方法がはやりましたがこれなんかは帯域は広いんですがペラペラの何とも情けないサウンドでした。FUZZFACEからマーシャルにインプットして4弦2フレと解放のトリルをすれば4発のスピーカーキャビネットからはらわたにズドーンと来て脳天がビーンと痺れるような衝撃!これこそがFUZZの醍醐味だと思います。

  4. SRV-fan | URL | -

    Re: FUZZ FACE MOD 改造方法詳細

    castman様こんにちは、お世話になっております。

    私の持っているFuzzFaceは、JH-F1(青いBC108シリコン)のやつと80年代後期に復活したダラスの固体(コレもBC109Cのシリコン)です。やたらとノイズがうるさい物で、Fuzzのポットじかに22μfのコンデンサーが付いています。

    後は現行のJD-F2赤いやつです。これは、スイッチに基板が張り付いていてトランジスタもNKT275では無く別のものが付いています。すでにNKTに換装しましたが、castmanさんの推奨値Q1-100,Q2-105と言う固体がありましたのでそれをチョイスしました。
    格段に音がよくなりました。耳ではっきり違いが判るほどの全くの別物になりました。これは先程100wマーシャル(JCM800ですが・・・)で鳴らして確認済みでニヤニヤしちゃいました。
    後はこのトリマーを何とかして取り付けてwahとのバランスを調整できればものすごく使いやすいFuzzFaceになると確信しています。

    今までFuzzとは限界以上に増幅させて音を出している物、そういった感じがありましたが、なるべく増幅を抑えてやる、と言うことなどとは思いもよりませんでした。勉強になります。Fuzzにも程よい適度な増幅と言うものがあるんですね。
    増幅をコントロール出来ないとこのFuzzと言うエフェクターは使いこなせません。・・・ますます興味がわいてきました。

    後は、JIMIのあの絶妙なタッチとリズム感を何とか練習して体得したいです。
    FuzzFaceに夢中になり最近ギターに触ってないような・・・

  5. JAKE | URL | qbIq4rIg

    Re: FUZZ FACE MOD 改造方法詳細

    やっぱりFUZZ FACEはかっこいいですね!

    私も1台欲しくなっちゃいました!v-10

    以前教えていただいた、69FUZZのノイズを少なくする改良方法を反映した基板を作りましたので、また近々FUZZを作ろうと思いますe-287

  6. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re: FUZZ FACE MOD 改造方法詳細

    SRV-fanさん、色々と工夫をされて良いのが見つかったようですね、Q1=100,
    Q2=105というのはFUZZFACEの回路(Q1の出力を直接Q2の入力に入れてゲインを無限大、実際には電源電圧の壁)ではまだまだ大きくて、この数値はFUZZボリューム最大、LEVEL最大で使用してその代りにトリマ2個で適正ゲインにするという前提のもとでの数値です。実際に、100-105のマシンをQ1Q2トリマをスルーにした状態ではフロントワウではモーモー云って鳴いてくれないんです。

    それではマシン側のFUZZツマミを下げればいいじゃないかと思われるでしょうが、これがココのゲインを下げてしまうとダイナミックな音圧やハーモニクスがそがれるのでこれもうまくいきません。ですから、このトリマ2個はFUZZFACEの回路には必要なものなんです。

    イギリスでこの回路が考案されたのはおそらく60年代のかなり早い段階だと思いますが、その時代のPNPゲルマは相当ゲインが低かったのだと思われ、そのための直結大ゲイン大会回路なんだと思います。もし、NKT275でもなんでもいいのですがhfeで60前後の物が2個あれば当時のfuzzfaceの再現ができると思うのですが。

    というわけですので、ダラスアビーターイングランドでも69年前後にこの回路そのまんまでトランジスタを当時登場してきたシリコンに変えたものですから以前に増してモーモー云うのが当然なんです。

    私が電子パーツ屋に出入りしだした70年代中ごろにはまだ国産のゲルマが沢山売っていました。トランジスタは2SA,2SBなどのプラス接地で使うPNPゲルマが開発が先でしたので2SCタイプはシリコンが大半でゲルマタイプの石というのはパワートランジスタや、PNPとプッシュプルで使うためのコンプリメンタリーという品番が少しある程度でした。でも中学生になるころには製作記事に出てくる品種は安くて安定した似たような石ばかり出てきて、2SC458,828,945,1815なんかが多かったのですがのちに東芝から出た2240なんかお気に入りで良く使った記憶があります。そうこうしているうちに70年代末にはMXRなんかで使われだしたオペアンプIC全盛時代の幕開けとなっていきました。
    昔々のゲルマトランジスタを解説したサイトですhttp://www.toragi.com/x/museum/EIAJ/EIAJ.htm

    こちらはデータシート
    http://www.minor-audio.com/data/data_tr.html

  7. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re: FUZZ FACE MOD 改造方法詳細

    JAKEさんこんばんは。
    この90年代リイシューは写真の左側のがシリアルが01番台でポットもCTSの物が使われています。トランジスタも選別していたのかは不明ですが100-105と申し分のない物でした。右のは05番台でNKT275は確か200以上と使い物にならずJAKEさんにお世話になったB77の100番台に換装しました。サウンドは国産石特有の多少ウエットな感じでこれが中々海外製ゲルマのようにカラッといかないのが難しいところでした。

    私もまたこの時期のリイシューではないんですが薄いブルーメタの個体を探して改造しようかと思っているところです。なにせ69で選別モレしたゲルマ石が沢山ありますので、、、60年代NOS-ホワイトドットのNKT275選別品をアナログマンのサンライオンで経験して以来本当に良い組み合わせのトランジスタとチープなその他のパーツ、紙フェノールのプリント基板、未メッキの安い配線材に自分の耳でくわえる各種改造があればどんな凄いブティック系や選別系FUZZにも負けないのではと思えてしまいます。ただそういうトランジスタはリールに使うベアリング同様に100個買いして2~3組みの世界というのが問題です。

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