FULLTONE'69コピー機の製作3

2008年09月23日 22:30

・ゲルマニウムトランジスタの選別

’80年代初めのトランジスタ技術やCQ誌の広告には今では廃品種となったゲルマニウムPNPトランジスタがまだ沢山通販部品として載っていて大体、1個20円から60円くらいの相場だったことがわかります。FUZZ FACEは部品点数が少ないので各パーツの個性がモロにでるのですが特に1段目のQ1トランジスタにナニを使うかが一番の肝のようです。

このコピー機、まだ肌寒い今年の4月に作ったもので前HPに書いたときは正常に作動していたトランジスタが気温の高い夏場ではほとんど正常に動かないというようなことが起こりました。
実は過去に修理した本家fuzz faceも突然ジージーと途切れ途切れに蚊の鳴くような情けないサウンドになっていたのですがコレもトランジスタの故障ではなく、周囲温度が上がる夏、下がる冬にトランジスタの動作領域が変化したことが原因の不具合でした。

具体的には、
温度の上がる夏場はQ1のトランジスタのhfeとCE間の電流値が上がりQ1の領域が外れる。
温度の下がる冬場はQ1のトランジスタのhfeとCE間の電流値が下がりQ2の領域が外れる。

選択の条件や影響については

・Q1及びQ2共に小信号用、PNPゲルマニウムタイプでコレクター損失が100mW内外のもの(あまり耐圧の大きなものはfuzz faceなどのコレクター電流の小さい機種には向かない)
・海外品種にはよくあるNPNタイプのゲルマでも可。その場合は電池の極性、電解コンデンサの向きがプラスマイナス逆になる。
・Q1のhfeが80から160くらいの物がお勧め、低いほどギター側Voを絞った際に煌びやかで独特のクリーンが出る。逆に高い場合は絞り時若干こもるがその分ハイゲインになり、ギター側Voの6~8でサスティーンの効いたリードトーン、9~10ではさらに倍音が増加してイケイケhendrixトーン。
・Q1のhfeが200以上の場合、トランジスタの機種によっては夏場は作動しない場合も。アタックのド頭が潰れてNG、極端なコンプレッション感。
・Q2はほぼどんなものでも正常に動作します。ただしこちらもあまりhfeの大きなものを使うとダイナミックレンジと艶が失われてしまいます。

というわけで国産品ならば品番で2SBの大体100番前後から200番以内の上記の条件を満たすものになってきます。マイクフラー氏は、Q1の選別をhfe75~115(コレは実際に内部写真や実機等で確認した値)に選定しQ2もさほどかけ離れていない範囲で採用していた模様。

germa2.jpg



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