・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#3

2014年01月25日 00:11

・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#3

☆クリーニング完了、ピカピカの新品同様になりました。
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☆チャンネル1 クリーンチャンネルは3段増幅。2段目と3段目の間に3トーンイコライザ回路。ちなみにfender The Twin赤ノブとの構成の違いを見てみると

・Ampeg VL1002 初段電圧増幅→プリアンプボリューム→2段目電圧増幅→3トーンコントロールイコライザ回路→3段目電圧増幅→チャンネル1マスターヴォリューム

・FENDER THE TWIN 初段電圧増幅→3トーンコントロールイコライザ回路→クリーンチャンネルヴォリューム→2段目電圧増幅→3段目電圧増幅→カソードフォロア電流増幅

アンペグのクリーンチャンネルはヘッドアンプのすぐ後にプリアンプボリュームがあるためにTHE TWINに比べてクリーンチャンネル自体のゲイン調整(感度)ができます。トーンコントロールは2段目の後ろにあるので(比較的低インピーダンス領域)THE TWINに比較してイコライザの効き感度がセンシティブな傾向になります。
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☆今回このアンプを試奏しサウンド的にも回路構成的にも一番気に入ったのがチャンネル2に当たるドライブチャンネルです。最近のハイゲイン構成のチャンネルスイッチングアンプの主流は、1クリーン、2クランチ、3ハイゲインリードというのが殆どですがVL1002は1クリーン、2クランチ~ハイゲインリードが2つのボリュームにより連続可変!であること!これがとても気に入りました。試奏時のチェックポイントで先ず大前提にしたのは、'71Marshall 100wに匹敵するような極上のクランチサウンドが出るか?でしたが、これがイコライザの効きの良さとも相まってどのようなキャラクターにもセッティングできて最高のクランチが出ました。もうこれだけで購入決定!後は、チャンネルステージを切り替える事無くスムーズに連続可変でハイゲインリードへと増幅できます。
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☆チャンネル2 ドライブチャンネルの回路構成の違いもみてみましょう。

・Ampeg VL1002 初段電圧増幅→プリアンプボリューム→2段目電圧増幅→ゲインコントロールボリューム→3段目電圧増幅→4段目電圧増幅→カソードフォロア電流増幅→フリーケンシーコントロール(4段目後のカップリングコンデンサを5段階に切り替えてトーンキャラクターを変える)→3トーンコントロールイコライザ回路→チャンネル2マスターボリューム(分岐が送り出しアンプを経てエフェクトループへ(電圧増幅1段)

・THE TWIN 初段電圧増幅→3トーンコントロールイコライザ回路→ゲインボリューム(2連ボリュームのうちの1つ目)→2段目電圧増幅→#ゲインボリューム(2連ボリュームのうちの2つ目)→3段目電圧増幅→4段目電圧増幅→プレゼンスコントロール→マスターボリューム

THE TWINは2つのゲインコントロールが2連ボリューム固定で連動。アンペグは2つそれぞれ別々の値に設定可能。これによって歪のキャラクターを無限にコントロールできます。具体的には最初のプリアンプコントロールを上げるとコンプレッションが効いて波形の頭がクリップ(プリアンプ自体の感度を決定します)、2つ目のゲインコントロールの方を上げるとミッドハイが前に出てガッツと艶。この二つがクランチとリードの2つのチャンネルに分かれることなく一つのチャンネル内で連続可変できる!これは素晴らしい!

トーンコントロールがカソードフォロアの後段のため効きが非常に良い。ほぼどんなキャラクターにも調整可能です。ただ、メモリ1つの違いがとても大きいので逆に初心者には調整が難しいかも,,,ギターのキャラによって究極のトーンを作り込めるので極小音量でも気持ち良くフィードバックさせたりできてベテランには堪らないのではないでしょうか。

フリーケンシコントロールはカップリングコンデンサを切り替えてトーンのキャラを決定させます。今回、非常に感心した機能で、たとえば1はドンシャリ、2はフラット、3でミッドがグッと前に張り出て4と5は改造マーシャル特有のオールドのカスレ具合と強烈なミッドハイの張りと艶が出てきます。シングルコイルのギターでも全く遜色なく気持ちの良い歪とサスティーンが満喫できます。

リバーブはアーキュトロニクス製の4AB3C1Bで各チャンネルで別設定が可能。

☆そしてこのアンプの機能で面白いのがパワーアッテネート機能、曰くマスターを上げた状態で右のアッテネーターボリュームを下げるとなるほどアンプの倍音が保たれたまま音量は下がる。でも一般的にいうアッテネーターとは違いスピーカーの手前に入る回路ではなく,,,パワー段に印加するバイアス電圧をプッシュ側、プル側のあいだに250kのボリュームが入る構造。これは非常に面白いので今度、変化させたときのバイアス電位の変化とその時の波形の変化をオシロスコープで見ることとします。
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解説したプリアンプセクションの回路図です。
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☆今年は一丁、スプラウンPro Modかボグナーのシーバカスタムでも買うか!と、、、ところが近所のリサイクルショップに私の知る限り少なくとも7年は売れ残っていたこのVL1002,,,プライスカードも何度か書き換えられ,,,ほぼ新品が結局4諭吉という値段につられて身請けしてきたわけですが、凄い超儲けもん!スプラウンの音もシーバカスタムの音もしっかりでます!このアンプ、リージャクソンブランドでも型番違いで出ていました。オークションや中古市場では異常に安値で取引されているこのアンプ!お勧めですよ、但し、機能制限が無い最高機種のVL1002が良いですよ、50Wやシングルチャンネルモデルではこのアンプの良さが半減します。

そして面白いのがこの電源スイッチKEYです!おもしろいですよねこういうの、来年センター試験の次男か嫁ハンに取り上げられたら、、という図が浮かんできます。 

以後、内部基盤とオシロスコープ波形、BIAS調整、BIAS調整機構の増設と基盤の改造、そして最後がリージャクソン自身が発表したこのアンプの欠点改良方法の実施へと続きます。
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コメント

  1. たけ | URL | DexK2noU

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#3

    これは凄そうなアンプですね!オールドMarshallに関してとてもウルサイ(褒)castmanさんを唸らせる程とは。
    回路もfenderとMarshall、ハイゲインのそれぞれ定番の構成をうまく組み合わせて、フォトカプラでスイッチング、、みているだけでも痒い所にも手が届きそうなアンプですね!

    以前デラリバのトレブル部分を色々試して250pFから330pFに交換していましたが、それだけでトーンキャラは大分変りました。
    自作bognerでも切替をちょっとマネしてみようかと思います。

    相場が安いのはやっぱりアンペグはベースアンプの方がイメージが強いからでしょうかね。。
    それにしても電源キーは無くしたり取られたら、、、おしまいですねw

  2. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#3

    たけさん、ありがとうございます。7年以上売れ残ったアンプが予想以上に良かったという(^<^)、たけさんもご指摘のように80年後半~90年代の設計ですから例の黒いフィルムにLEDとレジスタが封入されたフォトカプラが満載で数オームのほぼ導通or無限大を秒速30万キロのスピードで切り替えています(笑)

    デラリバでのご検証も納得。実は私の'71Marshallもトレブルの500pはシルバーマイカの750pに換えていまして、共振範囲が一部ミドルとかぶりますがこれでミッドハイの美味しいところがタップリと出ています。マーシャルでも時期によりこれがシルバーマイカだったりセラミックだったりいろいろですが私はシルバーマイカのサウンドが好きでした。

    リージャクソンはカップリングの出口で5つのスイッチングをして!これがまたツボを得た気持ちの良い効果です。ラインホルド・ボグナーさんはプリ部3極管のカソードバイパスコンデンサをスイッチングしておりますが、改造マーシャル系ではこの帯域マジックがとても重要なのですね。

    このアンプ、今までebay,ヤフオク、デジマートなどで見かけますが殆ど不当とも思えるほど安くて過小評価されていてかわいそう(>_<)ストラトでも充分にサスティーン豊かにジョリンジョリン鳴ってくれる良いアンプです(笑)

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