・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

2014年01月28日 21:47

・Bias調整を行います。無信号時のプレートアイドリング調整です。入力はショート(何も繋がない)、先ずはプレート電圧を測ります→488V。本来はカソードとアース間に挿入した1Ωの抵抗の両端の電圧を読んでプレート電流値に読み替えますが、まだその部分は手付かずですので、リージャクソン自身がサイトで行っているようにグリッド電位を測定して動作点を決めます。-42~-45Vにせよとの仰せつけですが、リージャクソンのサイトのVL1002はプレート455V、グリッド-42Vですが、私のはプレートが488Vもあり、デフォルトでは-40.5Vよりバイアスが深く設定できません。今度基盤のパターンをルーターで削り写真のように変える予定でアジャストヴォリュームも25Kではなく50KBに変えるつもりです。
vl17.jpg

・とりあえず、アンプの出力に16Ωのダミーロードを繋ぎます。次に入力ジャックにオシレーターからの1khzサイン波を入力。プリアンプは歪まない設定、トーンは真ん中、ボリュームは波形が歪まないギリギリに。ダミロードの両端にオシロスコープでプローピングして波形を観察します。Biasアジャストボリュームは左の最小から徐々に上げて行って、波形の立ち上がり部分のノッチング歪み(クロスオーバー歪)の段付きが消えて綺麗なサインカーブになる位置にセットしてみます。
vl15.jpg

・回路図からどの位置の真空管がどういう役目なのかという図を作ってみました。これを基にして手持ちの12AX7の中から最適な真空管を最適な位置に選別していきます。今回はch2のサウンドを追い込んでみました。多段ハイゲインアンプでも驚くほどの変化がみられました。
preampチューブ配置

・具体的には1,2,3,4とフェイズインバータの7番の5本の真空管を選別します。初段と2段目等の最初の方の真空管はサウンドの輪郭と倍音の量に大きくかかわってきます。コツはこの最初の方にゲインの高い良く歪むと銘打った真空管を持ってくると、見かけのゲインは上がりますが、飽和点がすぐのアタックが潰れて倍音感に乏しいサウンドになります。この最初の2本は手持ちの中からフロントピックアップでも綺麗な倍音が得られて、ピッキッグに対する感度の良いモノを選びます。

次に3本目と4本目は歪みの深さとサスティーンに大きくかかわるところです。初段のニュアンスを失わず且つ良く歪んで伸びも切れもあるという真空管をチョイスします。この3番目と4番目も前後が入れ替わるだけでも変化しますのでドライブサウンドの質を決定する重量なところです。

そして、以外にも最後のフェイズインバータでもサウンドの押し出し感や倍音の量もかなり変化しますので、ここは一番最後に上記の選に漏れた中から選別します。オールドのマーシャルでは3本のプリ管のキャラと順列が凄く大きなファクターなんですが、多段プリのハイゲインでも全く同じことが言えます。かなり音のキャラが変わるので選別は難しいのですが私の最も楽しみでもあり得意とするところです。今こうして、一通りの調整が終わったアンプで弾いてみますと、買ったままの状態で1週間ほど耳を鳴らしていたためサウンドが一皮むけたように感じます。このアンプ、最初の条件で言いましたがハイゲインも最高ですがゲインを絞ったクランチが絶品です。殆ど新品状態で20年ほど経過した物なのでこれからの進化が非常に楽しみです。
vl16.jpg



コメント

  1. たけ | URL | DexK2noU

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

    こんにちは。他には無い VL-1002の資料製作お疲れ様です。
    それにしても近年の多チャンネルアンプとは違い、ReverbDriverやセンド・リターンまで真空管でドライブとはかなりオールドライクで在りながら、多機能で気合いの入ったアンプですね!

    多段ハイゲインでも真空管で大分変ったのですか。。という事はBognerではあまり変化が無いのはきっと段間・プレート抵抗に入るハイ・ローのカットの影響が強いのでしょうね。

    また初段が各chで共通になっているようですが、この定数だとそれぞれのchでも丁度良さそうに見えます。これは是非真似たい。。
    MesaBoogieの古いレクチなんかだと同じく共通でもあまりローカットしていませんからハイゲインにすると低音がダブつくようです。
    画像を見る限りでは基板のパターンも互いがあまり接近しない様にしているみたいですし、リージャクソンは流石ですね!
    見れば見る程良さそうなアンプですね。安かろうが実際に耳で判断される所は流石です。

    定数・回路構成でもかなり勉強になっておりますのでどうぞレポートお続け下さい!

  2. izumi | URL | eAb5nx9M

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

    こんばんは、izumiです。いつもCastmanさんのアンプ調整&改造のブログをみると、雲の上の様な内容で理解できないまま憧れて読んでおります。

    488Vとか物騒な数値が出てますがCastmanさんが素手でテスター当てるのを見ると素人の私はドキッ!とするのですがよくわかってらっしゃる方にはどうってことないのでしょうね。

    ところで真空管アンプを触る際ってゴム手袋は必需でもないのでしょうか?
    また触る前に放電とかおまじない(笑)とかいるのでしょうか?
    今そっちの世界にも興味津々なのですよ

  3. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

    たけさん、こんばんわ、このVL-1002おそらくユーザーの数は数十人ではないでしょうか!私も意外でしたが真空管の差し替えはかなりサウンドが変わりアタック、倍音、歪の大小、等々かなり楽しい部分であります(^<^)

    ラインホルドボグナーは天才です!多段プリ重ねるだけのメサはモコモコですがボグナーはクリーンも素晴らしい。僕は10数年前にイケベ楽器でボグナーが改造したマーシャルを弾いたことがありましたが、ミッドレンジの独特の艶が強烈でした。VL-1002は最近のネオハイゲインアンプとは違い90年代に日本に上陸してきた改造マーシャル系そのもののサウンドです。ネオハイゲインの多チャンネルアンプは苦手ですが、80年代後半~90年代初期のものはゲインを控えめにしても絶妙な倍音感たっぷりのクランチが出るので大好きです、ボグナーならシーバかメトロポリス、スプラウンでは初期のクイックロッドもいいですしPROMODにはとても興味があります。

    リージャクソンってかなり頑固な職人なんです。だからいかに売らんかなのデベロッパーと組むと上手くいかなくて直ぐにポシャっています。自身のサイトで大量生産化による改悪された箇所を自身で改良する方法を解説しています。

    マーキュリーのパワートランスとアウトプットトランスを買うよりもはるかに安い4諭吉ですから拾いモンですね~基盤は分厚いガラスエポキシですしトランス類が非常に重量満点の物が使われています。コンデンサはドイツのWIMAのようです。毎日2時間ほど電源を入れてますが最初はバサついてた感じだったのがビンビンに枯れた倍音が出てきました。

  4. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

    izumiさんこんばんは、感電はしょっちゅうなんですよ(>_<)、マーシャルで3番ピンのプレートの電極にテスターを当てに行って、死角の薬指が4番ピンのスクリーングリッドに触れてビリビリなんて何度もありました!
    小学生の頃は真空管式のテレビのブラウン管(数千ボルト)や水平出力管に触れて手がはじかれた事もありました。気を付けてください!交流はビリビリですが直流の高圧は刺すような痛みです!できれば薄手の耐電手袋をつけて作業した方がよろしいですよ!

  5. たけ | URL | DexK2noU

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

    Castmanさん こんにちは。
    Bogner Modを弾かれたことがあるとは羨ましいです!今もデジマートでBogner改造のオールドMarshallが出ていますが、果してお幾らなのか(汗)
    ハイゲインアンプでは各ビルダー・メーカーで定数に特徴があり、それぞれ音の傾向も異なるのでこれから色々と作って、実際に弾いて経験を積もうと思っています。スプラウンも買えませんが、クイックロッドの回路図を見つけたのでプリアンプで作ってみようかと計画中です。

    Bognerはハイゲインだけではなく他の音も良いのが凄い所ですね。 新しいHeliosは改造Marshall系でPtPと仕様も凝っており、音も動画で観る限り今までのボグナーアンプよりもハイミッドの押出しが強く、素晴らしいです!

    マーキュリートランス高いですよねぇ(^_^;) でも各クローンなどラインナップが豊富で評判も良いので1度使ってみたいです! そろそろ交換作業+αで搭載してくれるのではなく、単品で売ってくれる代理店に何処かメーカーが名乗りを揚げてくれても良さそうなのですが。。

  6. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

    たけさん、こんにちは、ボグナー自身が改造したマーシャルはルックスもJMPスクエア,JCM800,JMP3ピンと色々あったと思います。たしか、回路も1つだけではなかったはず。値段はハッキリと思い出せませんが20万円台だったことは間違いないです。

    ボグナーの新しいのHelios音源拝聴しました!そうそう、これです!原点回帰して良いですね!最近のボグナーは誰が弾いてもそこそこ鳴ってくれて僕には少々特定の帯域を持ち上げたエフェクターの香りがしていました。初期のJMPマーシャルのような弾き手の腕力でねじ伏せてやる!(笑)みたいなのが無いとすぐに飽きてしまうんです。

    今回のVL1002も昨年末位から30年前のエディーヴァンヘイレンのマネがしたくて(笑)ハムバッキングとロック式トレモロのギターを2本仕入れて、アンプも改造マーシャル系で(笑)ということで買ってみた次第です。4枚目のアルバムの1曲目のMean Streetを完コピするため練習しています(笑)それで、軽い気持ちで買ったVL1002の相方にV-412BVというストレートキャビネットにcelestion g12 vintage30が4発入れられた当時の奴をサーチして仕入れてみることにしました。安く買えるとイイんですが(笑),エディーのアルバムで最高に良い音だなーと感じるのがセカンドアルバムです。1stはエフェクター臭くてマーシャルをフルアップしてあんな音にはならない気がします。

    何年か前にアメリカのMETRO AMP で68年プレキシJMPのキットモデルを買おうかと思案していた矢先にそのMETROアンプが潰れてしまい実現できませんでしたが。買う際に色々とパーツをグレードアップ選択可能で、マーキュリートランスも選択できました。
    METROのマーシャルアンプフォーラムでもマーキュリートランスを選択したユーザーがいろいろ書き込んでいました。日本の方も2名ほど直接マーキュリーにメールを書いて仕様を決めて購入した方が居るようで、発注してから製作するスタイルのようです。アメリカの個人ショップでもどうやらオーダーしている店があるようで2から2.5週間でアメリカ国内発注できるみたいです。

  7. たけ | URL | DexK2noU

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

    こんにちは。bogner改造が20万円代とは今では考えられませんねw 記憶が定かではありませんが、フリードマンも輸入初期は今より10数万は安かったと思いました。。

    短調な音だとどうしても飽きてきますよね。。僕の場合はギター本体のVolでゲイン量をコントロールして、それがどの領域でも良い音でなければ単体のChでどんなに音が良かろうと即NGですw

    Mean Streetイイですね!僕にはあのタッピングはまったくもってできる気がしませんw エディのリフはシンプルで、音が良くないと只々カッコ悪いのですが、極上ハイゲインが出せると途端にクールなリフになるから不思議です。

  8. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Ampeg VL-1002 リージャクソン改造マーシャル#4

    Mean Streetですがイントロはスピードもノートも完コピしまして今は弾き込みの最中です。前半のスラッピングは2パターンのリズムとノートで成り立ち、終結感を3小節で完了させて行くので途中でややこしくなります。iphoneの耳コピアプリのお蔭で昔コピーした時には聞こえなかったスラッピングノイズがはっきりと聞き取れました。

    ゲインは70%くらいにしてギターのボリュームも6.5~7位に絞るとイントロのスラッピングの音になります。この曲のコピーが終わりますと、次はSteve VaiのTender Surrenderをやりたいのですがこの曲のために2本目に買いましたibanezはボリュームポットを引っ張るとハムバッキングがシングルコイルになるものを選びました。ihoneのお蔭でどんなに早いフレーズも取れるのが楽しくて堪りません(^<^)

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://castman.blog64.fc2.com/tb.php/302-914ef33f
この記事へのトラックバック


最新記事