・Soldano YAMAHA T50C レストア&Tune-up 3

2014年12月14日 23:13

・真空管ソケットの電極部分でのギャップ調整をします。極細で焼の固い精密ドライバー(安物ではダメ)で広がってゆるくなった電極を狭めてタイトにします。特定のソケットが赤熱する場合なんかではソケットの配線部分ではきっちりと電圧が印加されていても電極のギャップが甘くて接触不良で真空管が動作不良というケースが多くあります。
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・真空管を挿さずに各電極の電圧が大体予想通り出ているのを確認してから真空管を挿し各電極の動作状況を測定します。
・購入時の測定値 グリッド-37.5V プレート409V プレート電流24.6mA
・今回の調整値   グリッド-33.0V プレート409V プレート電流40.0mA
調整前の値は明らかに低すぎますので仮に40.0mAで調整を終えて弾いてみることにします。メーカーから出ているサービスノートの値に比べるとプレート電圧は60Vも低い値になっています。このアンプは前オーナによって電源関係に多少手が加えられていますのでオリジナルの回路とのちがいを基盤をトレースして調べてみたいと思います。一般にプレート電圧が下がると歪みとコンプレッションが増す傾向になります。
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・とにかく早く弾きたいので諸々の試みは後回しにして組んでしまいます。シャーシ内外、キャビネット、ネット全て新品同様になりました。
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・先ずはクリーンチャンネルのプリアンプを上げた時のサウンドが素晴らしいです!そして、ドライブチャンネルは倍音出まくり、小さい音量でも簡単にミッドハイがフィードバックします。イコライザの設定が絶妙で両チャンネルとも耳に痛いハイやボワボワとダブつく嫌なローは皆無です。枯れたミッドレンジは音が立つ感じです。プリ管の配置はまだ購入時のままです。このエレクトロボイスのスピーカーは素晴らしいですね!しばらくはこのままの状態で弾きこんでいきたいと思います。

後に、DCバランス型バイアス調整機構、チョークトランスのシャーシ上への移動(元のチョーク配置箇所へバイアス機構を増設するため)、リバーブ周りの配線変更とEL34も使えるようにソケットの配線も行います。
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・虎の子のSILVANIA製(メークはフィリップスECG)の6L6GC!これは28年前の1986年に大阪の東京真空管商会(ややこしい)のオヤジから値切り倒して買ったものです。パワー管をドライブさせたときのサウンドが素晴らしいこのペアをYAMAHA-SOLDANOで使ってみたいと思います。
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コメント

  1. AY | URL | -

    このアンプの電源部の電解コンデンサーを
    容量の大きい物に交換して
    低音が出るようになったなんていう
    改造例がありました
    http://mojyatone.blog.fc2.com/?mode=m&no=15&cr=aa61cbc54e372fde0056744bade0fb32

    どうなんだろう・・・?

  2. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Soldano YAMAHA T50C レストア&Tune-up 3

    私のもSLOのようにケミコングレードアップとチョークトランスが追加されています。一番音が変わるのはスピーカーの入れ替えですね!ソルダーノ氏もセレッションG12スピーカーはダメだと言っています。耳に痛い成分が出過ぎる感じがしますが製品化の際にコストの関係でヤマハに押し切られたんでしょうね。現状で出音に満足できないようでしたら色々とスピーカーを変えて試すのをお勧めしますよ~

  3. AY | URL | -

    SOLDANOにエレクトロボイスはゲイリームーアの影響ですか?
    サウンドハウスでエミネンススピーカーが安いので
    スピーカー交換しようかな

  4. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Soldano YAMAHA T50C レストア&Tune-up 3

    トークボックス用のドライバーもエレクトロヴォイスですが最高の音圧と切れ味です。
    今でこそポピュラーになりましたが昔はエレクトロヴォイスのスピーカーなんてアンプ本体より高いのが当たり前で高嶺の花でした。

    リバーブタンクをカバーにテンションをかけてウレタンクッションを貫通してボディの木に4か所でネジ止めしましたが変な残響音が消えました。現在もCHOKE MOD済みですがアメリカで良さそうなチョークトランスも見つけたのであとは部品を調達したらその他のチューンも一緒に取り掛かります。

  5. ジナパパ | URL | -

    はじめまして。

    こんにちわ。
    いつも楽しく拝見しています!

    僕も昔、このアンプを所有していました。
    ゴーストノートが出てしまい、調べると
    設計上このアンプはゴーストノートが出やすいと
    いうことを知りました。
    (知識が無いもので、ネットの受け売りですけどね…)
    Castmanさんのこのアンプはいかがですか?

  6. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Soldano YAMAHA T50C レストア&Tune-up 3

    こんにちは、ゴーストの全くないアンプはギターアンプとしての魅力も半減するように思いますが、ハイゲインのプリ段数の多い構成なのでプリ管自体の振動や寄生発振に弱い強い、基板上のパターン(信号の流れ)は重要だと思います。倍音が豊富で芳香なアンプほど寄生発振やゴーストと背中合わせだと思います。

    このアンプも信号の行き来にシールドケーブルが使われていたりしていますが製品化の際にコスト(セレッションG12の採用、電源の簡素化)やメーカーの望む方向性(リバーブの搭載)の影響でソルダーノが設計通りの製品になっていないそうです。プレート供給のB電源に500Ωの抵抗でリップルフィルターとしていますがアメリカのフォーラムなどでチョークトランスへの換装などが語られて実装した人も多いようです。チョークを入れるとゴーストは減ります、電源の電解コンデンサの値を大きくすると最大パワーは上がりますが枯れた倍音が減ってしまいます。ですからオールドのマーシャルなんかでは電解のコンデンサの値をむやみに大きくするのはナンセンスなことなんです。

    今日、ストラトを繋いで少し大きめの音で両チャンネルの切り替えも含めて色々と弾いてみましたが不具合は感じませんでした。

  7. ジナパパ | URL | -

    Re:・Soldano YAMAHA T50C レストア&Tune-up 3

    なるほどですね、素晴らしいサウンドを鳴らすためには
    悪い物を何でもかんでも排除排除ではダメなこともあるのですね。
    勉強になります!

  8. AY | URL | -

    このアンプのエフェクトループは本来
    フェイズインバーターの手前に持ってくるべき
    だったんですかね?

    そうすればリバーブをアンプに付ける必要は
    あんまり無かったような・・・。
    ドライバー管をコストダウンできたし

    このアンプのエフェクトループとSLAVE OUTは
    あんまり使われてるのを
    聞いた事が無いですね。
    使ってますか?

  9. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Soldano YAMAHA T50C レストア&Tune-up 3

    ジナパパさん、さっきシャーシをおろして基盤面をトレースしてみましたが、確かに信号のパターンが入り組んでいますね、浮遊容量、静電結合の香りがプンプンします。基盤があと1.5倍大きかったらよかったのに。

    ヴィンテージマーシャルの素晴らしさの要因の一つにブロックコンデンサ劣化、容量低下による電源のレギュレーションの低下!があると思います。オーディオ領域では最悪とされる要因もギターアンプの世界では「テイスト」という言葉に置き換わるのかもしれませんね。

  10. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Soldano YAMAHA T50C レストア&Tune-up 3

    AYさん、このアンプは、というより全てのアンプでフェイズインバータの後ろにパワー管以外のセクションが入ることはありえないです。フェイスインバータはパワー管(プッシュプル)をドライブさせるだけの電力増幅と位相を互いに反転させた信号を作る段ですので,,,センドリターンはプリアンプセクションの出口に配置されますのでこのアンプもそのような構成になっています。 SLAVE OUT、プロの現場でマイクで拾うよりも良好な結果が得られる場面で活躍するのではないでしょうか。

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