・YAMAHA T50C BIAS balance circuit 詳細

2015年01月23日 00:24

・改造箇所の詳細を記しておこうと思います、先ずはエディターを使って回路図を作ります。B+回路に行くダイオードブリッジの途中から2系統並列にバイアス調整回路を作ります、EL84から6550まで広い動作レンジを確保したいので回路自体を変更しています。
YAMAHA T50C BIAS balance circuit01

・7Pのラグ板を5Pに切断してシャーシにM3のネジを切って固定します。シャーシの接触部分の塗装をルーターで削っておいてはんだ付けしシャーシアースとします。取り付ける部品の大きさの関係で右から2つ分の端子をアースとして使用します。
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・回路図の通りに配線します。マイナス電圧を作るための回路ですのでケミコンのプラス側がアースに落ちます。真空管アンプはシャーシ内部に高電圧がかかる個所が多いので配線時のはんだ屑やニッパーで切ったパーツの足などが残らないように気をつけます。
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・ボリュームポット側とバイアスレンジ切り替えスイッチの配線を行います。トグルスイッチは2回路3接点、可変抵抗は少々調整がクリティカルになってしまいますがカバー範囲の広い50KBを使いました。セオリーではボリュームポットの3つある端子への配線は3番端子が入力、2番はスライダー、1番がアースへとつながるブリーダー抵抗となりますがこれだと右回しでバイアスが深い方へ移行しプレート電流が減る方向へ変化します。私は感覚的に右回しでプレート電融が増加する方がわかりやすいので1番が入力、2番が出力でスライダー、3番にブリーダー経由のアースという風に逆に配線しています。
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・ノーマルでは左右の真空管共通の給電点になっている基盤のランドをルーターで左右に絶縁してそれぞれ別々にバイアスをかけます。このアンプは部品の実装面と配線パターン面が同一方向ですのでプリント基板配線なのに実質ポイントトゥポイント配線と同じように配線の変更が容易です。それと、ソルダーノのアンプは殆どが各種ボリュームポットが基盤上に実装されないスタイルですのでこれも不具合の予防と配線のしやすさに貢献しています。流石はマーシャルの改造からスタートしたエンジニアですね。
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・ペア外れとなる真空管がたくさんあります。これはスヴェトラーナのEL34とエレハモの6CA7。同一条件はIpが10mA位の開きがありますがこれを使用します。ソケットに確実に固定させるためにスプリング式のリテーナーのバネを短く詰めて強化した奴を取り付けました。 ところで、最近のロシア製真空管のクオリティーは素晴らしいですね。
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・左右のDCバランスがゼロ、ZERO BALANCEです。Ipが合わないのでシングルのアンプで使おうと思っていた真空管もペアで使えます。しかもこれが素晴らしいミットレンジの倍音とサスティーンです。
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・工事終了のステッカーを張って終わり。このアンプは国内正規品ですがトランスの1次側巻線はアメリカ国内と同じAC120Vのままで販売されましたので、スライダックで120Vまで上げて使用して初めてソルダーノの意図したサウンドとなります。名器ソルダーノ・ヤマハ、YAMAHA色は皆無ですが良いアンプですね。メタライズドフイルムコンデンサー独特のハスキーな倍音感、充分なゲインとサスティーンは素晴らしいと思います。ストラトキャスターのミドルピックアップを使った時のサスティンがフィードバックする感じはゾクゾクします。かなりの販売数を誇るアンプでしたのでお持ちの方も多いと思います。高電圧部分のモディファイですのであえて安易な実態配線図などは載せませんがチャレンジされる方が居られましたらオリジナル解像度の詳細な写真を差し上げます。それでは次回、各種真空管別のサウンドインプレッション、調整法、音源の動画なども、、、
ystc042.jpg


コメント

  1. ロケンローラー | URL | 8iCOsRG2

    悩んでいます!

    こんにちは、ご無沙汰しています。

    バンドメンバーに映像をアップするようにお願いしているのですが、難航している様子で。

    ところでリサイクルショップで中古のアンプヘッドを見つけて悩んでいます。
    これと同じものです。
    http://www.j-guitar.com/product_id569360.html

    ライブはVHT PITTBULL45で満足しているのですが、スタジオにリハーサルに行く時にアンプヘッドが欲しいなぁと思っています。

    現在、うちがエレベーター無しマンションの5階に住んでいます。
    ライブ当日だけなら、なんとかアンプ持っていこうと思いますが、リハの度に持っていくのが大変です。

    これ以外にギターのハードケース、ちょっとしたエフェクターケース(Delayとボリューム切替スイッチ)を持っていくのが大変です。

    このアンプヘッドにはリバーブの他にDelayしかもTAPE Delayが付いているので、キャビネットさえあれば大丈夫かなと。

    いつも使っている練習スタジオにはRolandのJC120とMashalの60W位のヘッド(あまりマーシャルには興味ないので型番はわかりません。)があるくらいで、しかもコンディションもあまり良くありません。

    こないだラック式の真空管プリアンプを持ってリターンにつないでリハしましたが、好きな音は出ないし出力も弱い感じでした。

    Bognerは使用したことはありませんが、40w位でも十分なものでしょうか?
    VHTをスタジオに持ち込んだときは十分な音量が出ました。

    金額も4万円台で売っていたので、手軽でいいかなと。

    長くなりましたが、アドバイスをいただければと。

  2. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・YAMAHA T50C BIAS balance circuit 詳細

    こんばんは、

    中々お買い得な価格で出ていると悩むところですね。このアンプはボグナーが韓国で作っている廉価版モデルで、出た当初安いなぁと感心して、確か浜松市内の楽器屋さんでBADCATのクーガというモデルと一緒に試した記憶があります。が、コンボを弾いたと思うのですがどんなアンプだったのか思い出せないでいます。

    出力管が6L6GCが2本のプッシュプルだそうですのでリハスタでもライブでも充分な音量だと思います。あとはやっぱりご自分のギターを持参して試奏して気に入れば買いではないでしょうか。4万円というお買い得価格なら今後の拡張性や応用性も考えるととても魅力的な気がします。でも肝心なのは出てくるサウンドですのでよーく吟味してください。

    余談ですがボグナーはシーバが一番好きで未だガレージカスタムショップだったころの改造マーシャルのテイストがします。エクスタシーは試奏段階で飽きてしまいました。何か?コテコテのデコレーションケーキでゲップが出るようで。他にメトロポリスとかいう小さいのも絶品です。あと写真でしか見たことがないのですが極初期にMOJOとかいうコンボが存在していたそうで,,,ボグナーが改造したマーシャルをイケベで弾いたことがありますが、現在のいかにも高品質ですが工業製品然としたモダン臭プンプンのボグナーと違って、ギラギラとした、手作り感満載、SOLDANOっぽいガレージワークス、カスタムテイストにあふれた素晴らしいミッドハイサウンドでした。

  3. ロケンローラー | URL | 8iCOsRG2

    Bogner

    ありがとうございます。

    そうですね、楽器持ち込んで試奏すればいいですね。
    普通のリサイクルショップなのでちょっと照れますが。

    買ったらまた報告しますね。

  4. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・YAMAHA T50C BIAS balance circuit 詳細

    私のampeg vl―1002もハードオフで大きな音で試奏してゲットしました。照れますけどね~。ボグナーのこのモデルやアンバーシャルといったモデルは出音も個性的で好みの分かれるところですので小さい音でもいいですから試奏してみたほうが良いですね。頑張ってみてください。

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