・YAMAHA T50C Soldano 修理

2015年10月22日 00:08

・トラブルシューティングも無事に終了し久々にsoldano特有のきめの細かいドライブサウンドを堪能、ジューダスとラウドネスで録ってみました。音量はテレビ+αくらいの大きさです。


・先日、夜中に小さい音でYAMAHA T50Cを弾いていたところドライブチャンネルで音量が上がらなくなってしまいました。真空管を交換しても改善せず、仕方なく信号をトレースしようとしたところなんと長年愛用したKENWOODのオシロスコープまで輝点が出ず故障していました。運の無いときはこんなものです。オシロの中を開けてはみたもののどこが悪いやらさっぱり分かりません。修理よりも買い直す方が安いですねオシロは。
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・仕方なく入力から順に信号をトレースしていきます。ポット類の物理的な故障ではないことを確認。トーンイコライザのポットやキャパシターもしっかり生きています。
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・ノーマルチャンネルは正常に出力しますがドライブチャンネルが蚊の鳴くようなかすかな音でマスターを上げても僅かしか音量が上がりません。チャンネル切り替えに使うフォトレジスタのオプトデバイス側、スイッチ側それぞれをテストしましたがこれも異常なし。写真のLDRはマーシャル1959のモディファイチャンネル切り替えに使っているパーツを一時外してテスト用に使用。
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・このYAHAMA SOLDANOアンプは発表されている回路図には過ちがあり、実際にはセンドリターンドライバとトーンドライバ回路に変更があります。色々チェックしてみてセンドリターンやミキシング段には異常は無し。
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・ドライブチャンネルの微かな音でトレブル、ミドル、ベースを回してみますが音質の変化なし!結局、トーンドライバのドライブチャンネル側の12AX7の片側ユニットが正常に働いていないことがわかりました。ソケットの電圧はそれぞれ正常。試しにノーマル側のユニットにドライブチャンネルの信号を入れてやると正常に出力します。ということでトーンドライバまでの信号には異常なしを確認。
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・こういう場合はソケットを疑います。裏側の端子までは正常に電圧が来ていても真空管のピンとの導通不良が良くあります。精密ドライバの先を使いピンの銜え込み部分をタイトに調整しました。V5トーンドライバは電流増幅の為のカソードフォロアという回路で2本ある100KΩのカソード抵抗には比較的大きな電流が流れます。今回はこの抵抗も壊れていました。真空管ギターアンプのトラブルで良くあるのが運搬時の振動によるハンダクラックとソケット周りのトラブルです。わけのわからない不具合がソケットの交換で一発完治というのが良くあります。
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・ついでに各段のカップリングコンデンサーを色々と聴き比べしてみます。ドライブ段のカップリングをフィリップスのマスタードに変えてみました。ちなみにこのアンプは基盤仕様ですがご覧のようにパターンランド面が上を向き、パーツも通常とは逆の方から取り付けるようになっていて部品の交換が非常に楽です。しかし、ソケットのチェックに基盤を少し裏側が見える位置まで裏返すために各部のリード線を外すことになり非常に面倒でした。それとポット類が基盤直付けで無いことは非常にありがたい構造です。
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コメント

  1. 赤いセミアコ | URL | 34vymqMI

    Re:・YAMAHA T50C Soldano 修理

    初めましてT100Cを所有していて、自分なりに改造している者です。
    このアンプは、回路図通りの物とリバーブ回路を変更した物がありますが、リバーブ回路を変更した物に問題があると海外のフォーラムに書き込みがありました。
    「yamaha(bad)factory_reverb_mod.jpg」で検索するとそのフォーラムを確認出来ます。
    Castmanさんの今回の故障と関係があるか分からないですが、情報提供しました。

  2. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・YAMAHA T50C Soldano 修理

    情報ありがとうございます。昨年末にこのアンプを中古で入手し内部チェックした際基盤をトレースしていてV4(センドリターンミックス&リバーブミックス)とV5(トーンスタックドライバ)の基板パターンがカットされて最初から変更されていることに気が付きました。

    今回の故障が最終的には回路からくるものではなく単なるV5ソケットの浮きと100kΩレジスターの故障だと分かったのですが、それに至るまでにこのトレースカットが気になり、私がWEBで入手した回路図通りの配線にしてみたのですが、V5周りを戻すと出力が極端に小さくなったり、リバーブ周り(追加された4700pやレジスターを外し回路図通りに)の変更ではリバーブの掛かり方が薄くなったり(つまみを上げても変化しなかった?)しました。

    ご紹介いただいたフォーラムの回路図も鉛筆で書かれた箇所が発売時に変更されていた箇所ですよ、という意味で書かれていると思うのですが、トーンドライバー回路の変更点は書かれていませんし、クリーンとオーバードライブのフォトレジスタに接続された220Kというのが私の実機とは数値も接続法も違いますし、カップリングの0.01というのも違っています。不思議ですね。それと、以前私も追加された4700pが目立つので画像検索で片っ端から調べたことがありますがこの変更が無い基盤(回路図通り)の写真は見たことが無いんですよ。

    それともう1点、私のは前所有者によりフォトレジスタ―、LEDインジケータを点灯する電源の平滑コンデンサを470μから3300μに意味のない交換がされていました。ラッシュカレントでフォトレジスターやLEDが壊れやすくなるためこれも小さい値に戻しました。

    ソルダーノ氏はこのアンプを発売するにあたってリバーブは付けたくなかったと本人自身が発言していた記事を見たことがあります。このアンプ自体は発売期間が短かったので変更された基板パターンもリビジョンアップされることなく終売まで使われたんでしょうね。

    以前は極小音量時に少しかすみがかった感じが気になっていたんですが、一皮むけたようにクッキリした音像になりホッと一息というところです。

  3. 赤いセミアコ | URL | 34vymqMI

    Re:・YAMAHA T50C Soldano 修理

    返信ありがとうございます。
    今回の故障とは無関係でしたか、失礼しました。
    情報が後出しになりますが、数年前にネットで基板変更前の画像を見つけて、その時に回路図通りに修正してしまいました。
    リバーブの効きは悪くなりましたが、それ以外は特に不具合を感じなかったので、そのまま使用していますが、大音量で試してないので気付いていないだけなの
    かも知れないです。
    3300uのコンデンサですが、メーカー違いますが同じ容量の物が付いてました。
    他の部分に使われている白い接着剤で固定されていたので、何か理由があって変更されたと思って気にしてませんでしたが、部品を壊す危険があるのは知りませんでした。
    機会があったら交換する事にします。









  4. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・YAMAHA T50C Soldano 修理

    色々検索してみると、確かに回路図通りの基盤の写真がありました。http://www.reranch.com/reranch/viewtopic.php?t=40564&sid=16625748e2513802ad2a1f88ab822e8a
    この人の基盤ではカップリングのコンデンサが純正から交換されていますね。
    確かにリバーブのリターンもトーンドライバも回路図通りでトレースカットもされていません。

    私は今回のトラブルシューティングで両方試してみたのですが、リバーブの効きもト-ンの効きも純正回路図よりも変更後の方が明らかに良い音でしたのでこのまま使うことにしました。このアンプのモディファイと称してパワー管供給用B電源のフィルタコンデンサの容量を大きなものに交換している事例も見たことがあります。そうすることで起こる変化は音的にはヘッドルームが広くなり、歪みの量が減り、低域が減ることになります。そういう傾向が好きな場合は有効な変更になりますが、私の場合は良く歪んで低域は出るけれどタイトなものが好きなのでブランドは変更しましたが容量はそのままで使用しています。

  5. 赤いセミアコ | URL | 34vymqMI

    Re:・YAMAHA T50C Soldano 修理

    2時間程音出ししましたが、特に不具合、不満も無かったので、現状のまま使う事にしました。

    電源のコンデンサは寿命で交換した際に若干容量を上げましたが、それよりチョークコイルの方が効果が大きかったですね。
    soldano氏が不満を表明していた理由が良く分かりました。

  6. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・YAMAHA T50C Soldano 修理

    そう、自分の耳でハッキリと良い音を認識して改造なり製作なりするのが一番です。リバーブは回路を変え弾いてすぐにまた戻しました(笑)
    前所有者がチョークコイルに載せ替えていましたが一旦外して、わざわざTAKMANのセメント抵抗やアメリカのMOJOTONEのチョークまで取り寄せて聴き比べました。これもソルダーノ氏が理想とするチョークインプットが私の好きな音と一致するかどうかはやってみないと分からないからです。電源フィルタの効率を上げれば上げるほどオーディオアンプに近いヘッドルームになりますので,,,?OLD Marshallは欠点だらけですがサウンドは素晴らしく、、 VHT45なんかはレクチ管を変えるだけでコンプレッションが大きく変化して,,,やっぱりアンプって電源と筐体(シャーシ)が一番影響がでますね。今回、ワンチャンネルずついろんな経路や接続も試しましたがチャンネル間の信号の回り込みが凄く大きな欠点,,,基盤もシャーシも小さすぎたんでしょうね。

    歪みの発生回路のコンデンサや信号経路のケミコンも手持ちの部品から聴き比べて交換しました。フィリップスマスタードですがすべてに良かったかというとそうではなくてヘッドアンプ直後のカップシングは元のICC製の方が華やかな太さがあり良かったです。 最後に、真空管を選別し好みのサウンドにして終わりです。

  7. 赤いセミアコ | URL | 34vymqMI

    Re:・YAMAHA T50C Soldano 修理

    恥ずかしながら、限られた資金と駄耳なので、決め打ちで部品を購入しています(汗)
    そんな感じなので、大きな失敗は経験してないですが、部品を交換しても違いが分からない事は多々あります(苦笑)

    シャーシの件ですが、ラジオで鈴木茂さんが「当時と同じ部品でアンプ組んでも同じ音にならなくて、原因を調べたらシャーシの鉄板だった。今の鉄板は不純物が少ないので、当時の鉄板を探してる」という話をしていて驚愕した記憶があります。

    今回は、私の余計なコメントに対応して頂き感謝しています。
    ありがとうございました。

  8. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・YAMAHA T50C Soldano 修理

    いえいえ、余計なコメントだなんてめっそうもないですよ。鈴木さんは80年代の歌物のバックでエレキギターをレコーディングしまくっていた方ですね!シャーシの厚みもそうですが、シャーシにメッキをするとまた違う音になるんです。(オーディオ用真空管アンプで経験)バラックで組んだアンプを箱に入れると音が全く別物に変わります。ROGER MAYERがVOODOO VIBEをあんなゴツイシャーシに入れるのもわけがありそうですね。

    私も過去に色々と意外な失敗が沢山、、、

    ・マーシャルやampegキャビネットの内部配線を純正の細い物からベルデンに変えた⇒ 音が細くなりNGでした。

    ・FUZZの内部配線を有名なブランド品に変えた⇒ 要らない帯域がいっぱい耳に痛くNGに。 ⇒ 安い無名の非メッキ線とアースランドを大きくとったプリント基板にしてノイズが減っておいしい倍音に変身。

    ・同じくお高いケミコンを自作エフェクタに⇒ これもレンジが広すぎてNG

    ・ASH TELECASTERの安物ジャックをスイッチクラフト製に変えた⇒ 明らかに音が細くなりNG

    その他、特にコンデンサ類は極力有名高級品は最初から除外して安い普及品から好みの物を聴き出す方が良い結果となることが多い⇒単なるケチ、変人なだけ。

    失敗を上げたらきりがありませんが、色々とやって良い音になったかは人それぞれですが、自分の好きな音かどうかは弾いた瞬間にわかります。最近は安く手に入れたジャンクやお買い得品を手塩にかけて好みに仕上げるのが楽しみです~お互い楽しみましょうね(笑)

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