・VHT LEAD 40 Guitar Amp レストア その2

2016年03月04日 23:46

・先ずは音が出ない不具合を修理します、というよりは購入後チェックする基盤のハンダクラックを端から見ていきます。基盤にソケットやボリュームポットが直接取り付けられているタイプの物は再ハンダは必須でこのアンプも難なく音が出るようになりました。その後、各セッションの信号のやり取りを行っているコネクトケーブルの接点を綿棒に極少量付けた接点復活剤で磨いていきます。最後にジャックの接点と真空管ソケットの電極も同様に、、、コツは接点復活剤を極少量にという事です。スプレータイプでシュッとやってしまうとまわりの樹脂系のパーツが後に必ず割れたり溶けたりのトラブルとなります。
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・VHTのLEAD40はファイナルがEL84を固定バイアスでパラレルプッシュプル駆動ですのでバイアス調整が必要です。このアンプには初めからプレート電流検出用の1Ω2Wの抵抗がカソードとアース間に取り付けられています。その他にも基板上には起点となるアースポイントや各種電圧測定用のチェックポイントが用意されていて流石はスティーブン・フライエット!プレート電圧との兼ね合いで23mA付近にセットしました。
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・続いて基板の実装面を見ていきましょう。左側にはロジックセクション。信号の制御ですね~チャンネル切り替えやリバーブの切り替えにはよく使われるフォトカプラCDSではなくオムロン製のリレーが使われています。フォトカプラで問題となる残留抵抗がクリアされますね。余談ですがうちの長男は生産ライン産業用機器に組み込むための制御回路の設計者です。  他にリバーブの出し入れアンプには真空管ではなくJRCのデュアルオペアンプ4558Dをボルテージフォロア1段の後、並列で電圧増幅に使用されてリバーブパンへのドライブを得ています。センドリターンの入出力も同じくJRC4558Dが使われていてこの部分に真空管を使わないことで大幅なコストカットになっているようです。ちょっと残念ですね~ 全く同じ手法でコストカットを行っているのがディーンマークレーのCD30とCD60です。大体、我が家にあるオール真空管のアンプでコスト的な妥協をせずに作られたアンプは30万円台から上の価格のことが多いのですが10万円内外となると必ずどこかでコストカットが行われていると見て正解です。
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・基盤の中央部分には肝心なプリアンプセクションとパワーアンプセクションがあります。SOLDANOなんかもそうですがこれも基盤を裏返すことなく実装面から多くのパーツを交換可能でこれはありがたいですね。
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・右側は電源セクション。大きなケミコンはB電源用、その後プリアンプ用に何段にもフィルタリングされます。右端の放熱板固定された3素子レギュレーターはオペアンプ駆動用の+15Vと-15Vを作ります。続く、、、
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