・エレアコYAMAHA L-10ES プリアンプ修理

2016年12月14日 22:38

・アンプに通した際にブーンというかなり目立つハムノイズを何とかしてほしいというオーナーさんから80年代製のYAMAHA L-10ESというエレアコを修理依頼で預かりました。ちょっと弾かせてもらうと鳴るわ鳴るわ!弾きこまれた風格あるルックスも納得の素晴らしい個体であることが分かります。それにハイポジまでとても弾きやすく調整されています。
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・症状は、アンプ接続時にジャック部分を触っていないとブーンというかなり大きなノイズが入ります。それと電池のリード線を動かすと音が出たり切れたりするようで早速分解に取り掛かります。
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・見たところ2SK30という懐かしいFETを使ったプリアンプとトーンイコライザ―です。FETの足も黒くなっていませんし、タンタルコンデンサもショートすることなく正常です。ノイズと不安定な動作の原因は、、、
 9Vバッテリーのスナップリードのマイナス側芯線が全長にわたって真っ黒に酸化して導通不安定。
 バッテリーリード線がジャックコネクタで基盤にハンダされている箇所の銅箔パターン剥離。
 基板上のハンダクラック部分の再ハンダ。
 弦がアースされていない事によるノイズ。
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・先ずは剥離したパターンの近くに新たに穴を開けコネクタ方式を改め直接リードをハンダします。(赤線箇所)
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・次に弦をアースするために、リード線をタマゴ端子にハンダ付けした上でアルミテープに貼り合わせアーステープを作ります。アルミ表面とリード線の端にテスターをあてて導通を確認しておきます。アルミには普通のはんだは乗りませんので貼り合わせるわけですがこれで充分です。
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・アーステープを裏側から貼り、裏側から表側に向かって弦とエンドピンが通る穴をあけておきます。必ず裏から表に向かって穴を貫通させるのがミソです。 続いて、通した弦が確実にアーステープに接触し導通するように写真のような細長いアルミテープを今度は表側から入れて弦が食い込む溝に向かって貼り、余った部分は裏側のアーステープ側に貼り付けます。
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・アーステープのリード線はプリアンプの出力リードのアース網線端子に直接はんだ付けします。
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・紫色の線が追加した弦のアース線です。電池のスナップも物理的に強い物に取り換えます。あとは各リード線の保護を兼ねて結束して元に戻しますがボリュームポット類はタイヤのボルトを締める要領で複数を均等に行います。(一気に締めてポット端子が基盤ハンダ面で偏った応力が掛からないように)

最後に出力ジャック端子を外してハンダクラックと接点のメンテをして無事に終了、アンプに通してみると当初とは打って変わりクリアーでノイズの無いサウンドが飛び出してきました。

早速、Jimi HendrixのHear My Train A Comin` (Acoustic)に合わせて弾いてみました、この音源はアルバートキングの影響なのかドロップCの更に4分の1音低いチューニング!レギュラーチューニングに戻してMichael SchenkerのTales Of Mystery、DADGADチューニングにボトルネックでLed Zeppelin、、適当に合わせて弾いてみますがネックとボディーに伝わる響きが気持ちいいです。 

それにしてもこの鳴りの良さと弾きやすさには感心しました。大切に弾きこまれてきたこの1本、これからも素晴らしいサウンドを奏でてくれることでしょう。
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