・fender 75 amplifire と Ibanez Egen8で Mean Streetのイントロを弾いてみる

2017年08月16日 22:25

・Fender 75にギターを直結したサウンドです。スピーカーはこのアンプ純正でエミネンス製と思われる15インチでこれがギターの美味しい倍音と帯域を見事に再生してくれます。シールドはBelden 8412とスイッチクラフト社のフォーンプラグを使って”方向性あり”で自作しました。8412は中低域の迫力が特徴ですので方向性を持たせてギターのプレゼンス域のハーモニクスが良く出るようにという思いからです。


・ハードディストーションを謳っているだけあり単体で良く歪みます。フェンダーのこの時代から80年代後期までのアンプが好きで集めておりますが私の中ではこのfender 75が最高傑作だと思います。パワーアンプ部がシルバーフェイス期と同様のウルトラリニア接続。これにハイゲインプリアンプ部が合体。クリーンは伝統のウルトラクリーン、リードチャンネルはシングルコイルでも単体で充分なゲインがあります。

リードチャンネルはVOLUMEとLEADでゲインを、LEADMASTERとMASTERで音量を決めます。4つのコントロールで調整するわけですが自宅での極小音量でも素晴らしい倍音タップリサウンドが出せるのもこのアンプの特徴です。この点、The Twinのようにmaster1から2に行くまでにいきなり爆音!ということが無いのとsoldano yamaha T50-Cのようにある程度の音量に上げないと良い音がしないということも無いので自宅での使用にもピッタリです。ただ唯一の欠点は馬鹿でかいトランス類とスピーカーのおかげで40キロ近くあるため1階と2階の移動とかいうのには向かないことです。

ハイパワースイッチ側がプレート電圧520Vで75W ローパワー側にすると260Vで15Wになりヘッドルームが下がって歪みが増します。TREBLE MIDDLE BASSもプルでブーストされMIDDLEをプルでさらにもう一段回ゲインが上がります。
fender75_higain001.jpg

・FENDER 75 1980年81年82年の3年間カタログに掲載されています。リベラは81年入社ですのでこのアンプは違います。リベラ設計の場合とは入力のヘッドアンプとリバーブトランスへの送り出しアンプの形が違います。このためリードチャンネルでのリバーブの効きがクリーンチャンネルに比べ少し弱くなります。

FENDER DELUXE REVERB Ⅱ 1982年~85年 ポールリベラの設計で有名な時期。パワーアンプ部はオーソドックスな5極管接続。初段のヘッドアンプとリバーブトランスへの送り出しアンプが12AX7を並列に繋いだ電圧電流増幅タイプです。ブーストスイッチはMIDDLEのみ。

FENDER THE TWIN RED KNOB(87年~89年) BLACK KNOB(90年~94年) ハイパワースイッチ側で100W、ローパワーで25W。3つの中では最もモダンな味付けのアンプです。上記2機種と違いプリント基板になりボリューム類も基盤直付けになったのでメンテナンスが大変です。基盤のリビジョンは私が知るだけでも2種類ありますが音に関連する箇所に変更はありません。(電源周りが少し違う)

・ゲイン(歪みの量)は最も歪むFENDER 75 AMP > FENDER THE TWIN > FENDER Ⅱ リベラシリーズの順で10 : 8 : 7 といった比率ですリベラシリーズはTWIN REVERB ⅡとCONCERT Ⅱも試しましたがパワー部以外は全く同じ回路でゲインも同様でした。

入手後、私の75はミドルブーストゲイン量を2段切換え&帯域を少し上げる、バイアス個別調整、フットスイッチを多極ケーブル化(スペース節約の為)に少し改造しました。現用パワー管がKT66をペアで使っていましたが1本が切れたのでスベトラーナのEL34と併用しています。

ローパワー側での使用がメインですのでプレート電圧が半分の262Vでipは約倍の68mAで合わせています。このままハイパワースイッチ側にすると真空管の持っているバラつきにより左右のipが大きくずれるため再調整が必要です。

あと、レストア時にパワー管のソケットをステアタイトの新品にし真空管脱落防止のスプリング式リテーナーを取り付けました。古い真空管アンプで原因不明の発振やノイズに悩ませられるとき厳密にはサイン波を入力してどの段での発振やトラブルか?というのをスピーカーの方から遡りますが、経験上、アースのループによるノイズ、入出力ジャックの導通や絶縁不良、真空管ソケットの導通や絶縁不良による不具合が一番多いです。ソケットを変えたらピタッと収まった(配線も方法も含めて)ことが良くありました。

その他のトラブルで悩ましかったのが電圧増幅のプレート負荷やバッファーアンプのカソード関係の抵抗器です。基盤から外してテスターをあてると直流的には正常値を示すが交流信号を流すと壊れていたというのが厄介でした。
fender75_higain002.jpg

・真空管は新品時から少し時間が経過して安定しだすと素晴らしい倍音やコンプレッション感が溢れてきます。同様に特性も変化しますので時々バイアスのip値と左右のバランスを画像のようにチェックする必要があります。

このアンプは出力トランスのプライマリー片側の断線を含め外見もボロボロ、ギトギトの状態でタダ同然で入手し、トランスを純正新品に交換、折れていたスピーカーグリルは新たに合板で作り新品のシルバーフェイスグリルを貼りました。ツマミは洗浄しスイッチ類のサビは磨いてピカピカになっています。なんだか、若い頃のエンジンをカリカリにチューンナップしてエンジンルームもピカピカに磨き上げていたのを思い出しました。
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・IbanezのEgen8です。そんなに高くはありませんがこのギターでないと弾けないフレーズが沢山ありプレイヤビリティーが良いです。ibanezのギターはネックの構造や独自に進化したトレモロユニットやその搭載方法などフジゲン名義では特許の関係で再現できないアイデアが一杯で大好きです。そろそろ、j.custumの至極の1本を探してみたいなと思っています。特注は受けてくれないので狙い目は力のある東京の有名小売店が時々ショップオリジナル企画としてオーダーする小ロット品ですね!
fender75_higain004.jpg


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