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・Celestion Vintage30とVHT ChromeBack 12" Speakers

2018年10月07日 23:57

・台風24号による待機でやることが無いので前から試してみたかったYAMAHA SOLDANO T50CにセレッションVINTAGE30スピーカーに付け替えて弾いてみることにしました。
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・ところで、ギターアンプのイコライザー回路にはプリイコライザータイプとポストイコライザータイプがあります。

 ☆プリイコライザー フェンダーなどヘッドアンプ→イコライザー→歪み発生回路 となるためトーンは上げ気味でないと全体のゲインも下がる。トーンの効き自体はバッファーを介さない限りはツマミの移動量に対する変化の仕方は穏やかなカーブ。

 ☆ポストイコライザータイプ 90年代のハイゲインアンプ時代に台頭してきた。ハイゲインの場合は大抵歪み発生回路4段増幅後にさらにイコライザバッファで電流増幅した後トーンイコライザ―回路を通るためツマミの変化に対する聞き具合が非常にシャープでクリティカル。ベテランにはトーンを造り込めるので堪らないが慣れないとほんの少しの変化でサウンドのディティールが大きく変わるのでとても難しい。大抵はカットする方向で調整。所謂、フルテンとかいう設定ではキツ過ぎてあり得ない。
私が持っているAMPEG VL-1002YAMAHA T50Cはこのタイプです。

オールドマーシャルもポストタイプですが2段増幅+トーンバッファ→トーンイコライザ回路となりモダンタイプみたいな低インピーダンスではないのでツマミの変化量に対する効き方は比較的穏やかで使いやすい。

余談ですが、このソルダーノ氏が90年代にヤマハで設計して出したT50 T100シリーズは、ドライブチャンネルはある程度音量を上げないと正常なリバーブミキシングとならないでリバーブの効き具合が変わる。(特にドライブチャンネルではマスターを絞り過ぎると風呂の中で弾いているような音) チャンネル切り替えが遅い。等々、、、これは信号の流れがとても個性的で、イコライザーの位置(2チャンネル並列で個別に調整できる)がセンドリターン(プリアンプアウト)バッファアンプ→リバーブ回路の送り出しバッファアンプ→イコライザーバッファ→やっとイコライザ回路 となっているので各段の信号のやり取りにおけるインピーダンスの整合が少々おかしいのではないか? 一方、Lee Jacsonが設計したアンプヘッドでは後年のメタルトロニクスも含めて唯一のリバーブ搭載モデルなのがampeg時代のVL-1002とVL-503ですがリバーブの掛かり具合がクリーン、ドライブ共に素晴らしく綺麗でお勧めのアンプです。

それから、裏にはYAMAHAが100Vで使うようにとシールまで貼っていますが、真空管のヒーター電圧が不足しますので音が立ちません。117Vに昇圧させるのが正解でヒータ電圧も6.3Vとなります。昔のエディーのようにローヴォルテージでと思っても電源電圧だけを下げて使うとヒーター電圧がさがってエミッション低下となるので正式にはFENDER75やTHE TWINでやるように抵抗による分圧で下げるか、VHT SPECIAL6 ULTRAでやっているようなパワートランジスタによる制御などで下げないと音圧自体も下がってしまいます。(回路図内に書き込んだ数字は赤がドライブチャンネル、紫がクリーンチャンネルのそれぞれの段数です。)
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・余談はさておき、我が家には物凄く重たい、おそらくマーシャルキャビネットの1.5倍は重いのでは?というampegキャビネットがあります。ここのcelestion vintage30は昔の英国製で4発あるのでコレを1発借りることにします。
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・今までに色んなスピーカを換装してみてT50CにはVHT ChromeBack 12"インチが最良だとの結論に達していたのですがVINTAGE30だとどうなんだろう?ちなみにVHT ChromeBack 12"ですが50オンスのへヴィーマグネットでおそらくセレッションの中国工場でのOEMではないかと思われます。このスピーカーは安いのですが非常に歪み物との相性を気に入っていて、オークションで見つけるたびに買ってきて今では3台持っています。低域も良く出ますがボワつかず、ミッドハイも痛くないので本当にいいスピーカーです。イメージ的にはエミネンスのTonkerに近い感じ、、、VHTのキャビネットを買うと自ずと付いてきますが単体で入手するにはこまめにオークションをサーチすると1年に1本くらいは出てきます。
自己流ですが大抵コーン側から見て中央の丸い部分の大きさが小さいスピーカーほどピーキーで大きいやつほどフラットな特性なものが多いです。
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・取り付けてみました、弾いてみたところVITAGE30のアッパーミドルの痛いところが結構きつく、、、これはちょっとしんどいなぁ~結局 ”大山鳴動してネズミ1匹”も出ずあっさりとボツ再度交換となりました。なぜか?VINTAGE30はオープンバックのコンボではアッパーミドルが突き刺さり過ぎてやはりクローズドでしかも4発というコーン面積があって初めて良い音となることが分かりました。
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・一方1発だけVHTにしたキャビネットも弾いてみましたがこれは異色の組み合わせがなかなかうまく調和してアンビエンスドな具合となりました。昨今流行の2発2発クロス搭載など今後の研究材料ですね。このキャヴィネットは合板が厚くて重いので良い音がするんですよ!
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・結局YAMAHA SOLDANO T50Cには元のVHT ChromeBackが非常に良い感じです。これ16Ωしか見たことが無いので是非8ω版を出してほしいですね~ このアンプは買ってきてすぐにバイアス2段階シフトと並列シフト回路を付けましたのでペア外れチューブや色んな真空管を差して使えます(真空管のプレート耐圧とトランスのヒーター電力容量が許す範囲で)
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コメント

  1. まっつん | URL | 1VRNcIW2

    赤ノブにV30

    はじめまして!

    2週間ほど前、赤ノブThe Twinを購入しました。ショップ側で最低限調整はされていましたが、真空管の順番差し替え・バイアスの取り直しで凄まじい倍音域が出だし、笑ってしまうくらいでした。

    カップリングがオレンジでしたのでTADマスタードにでも……と考えていましたが、イコライジングでベースマンからJMP〜25Wから100W、あらゆるアンプの音が出てしまい、もうこれでもいいかと……部品は注文していますけどね。
    英語マニュアルのスペック欄に"SOUND:Really Loud"と書いてあるのが最高にイカしてます。


    Bognerシーバ使いのRafael Moreiraというギタリストがフェイバリットでして、Twinの一発をBognerキャビライクにVintage30に換装してみたところ、おっしゃる通りハイがキツく。新品スピーカーでしたので、エージングでどうにかなるだろうかとも思いましたが、ふとアンプの裏にエフェクターボードの蓋を立てかけて"なんちゃってクローズド"に(笑)

    マシにはなりましたが、やはり狙いど真ん中とは行かず。
    4発のクローズド、ある程度の音量を出さないとBognerの重厚なキレは出ないなあ……と知った次第です。

    タイムリーな話題でしたので、コメントさせていただきました。
    これからどうぞよろしくお願いいたします〜。

  2. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Celestion Vintage30とVHT ChromeBack 12

    ご購入おめでとうございます!こちらこそよろしくお願いします。

    赤ノブでの思い出は30数年前、方々のライブハウスで弾きまくっていた頃の常設アンプとしての出会いが最初でした。歪みペダル無しワウ直結で勝負できるアンプなんて当時は無かったので画期的でした。いま、私が持っていますのは基盤のリビジョンが後期の黒ノブ→前所有者が赤ノブに改変→再び私が黒ノブに改装!したものです。後期は熱暴走して焼き切れやすかった電源基盤周りがリビジョンアップされていますが、レッドゾーンで使わないのであれば心配いりません。エンジニアリングの関心としてはファクトリー推奨値ipが1本あたり20mAという深すぎる安全運転設計!やはり、調整機構を設けると安全マージンの指針値が上がるのは仕方のない事です。バイアスは耳で合わせるのが一番ではないかと思います。

    真空管の縦列聴き合せの差し替えの妙味は中々楽しい物ですね、面白いのはご飯を食べる前と後では印象が変わったり(笑)歪み担当だけでなくPI管での違いなんかは驚きます。

    VG30キャビの相棒は90年代の新品同様品のAMPEG VL1002です。後にAMPEG V-412TVこれも新同品を超破格値で買いましたが中身はUK産VG30*4です。このキャビネット、重量が47.3KGもありまして同じVG30*4搭載BOGNERの45.3KGよりも重くしっかりしています。当時、ボグナーキャビも店頭で何度も試しましたがこちらの方が良いのではと思い購入しました。和室に置いてある'78Marshall 1960Aが38KGですのでいかに筐体が重いかが分かると思います。今もヤフオクに出ていますが大概は格安価格ですのでお勧めですよ。

    ちなみに、THE TWINの標準スピーカーはエミネンス製でして今のモデルでサウンド的に一番近いのがエミネンスのTONKERなんです。
    THE TWINの片方をいろいろと載せ替えは私もやってみたいんですよ~この機種に限らずこれはきっと楽しいのでは!

    THE TWINは私も大好きなアンプで毎日弾いています。で、THE TWINのモダンさとオールドマーシャルみたいな擦れ方の両方が出るのがFENDER史上最高のアンプFENDER 75 AMPです、最近このアンプの設計者が判明しましたし、15インチのスピーカーの素晴らしさ、アンプ単体でこんなに歪むアンプは中々ない事など色々と、歴史、出会い、回路考察などを記事でご紹介しようと思っております。

  3. まっつん | URL | 1VRNcIW2

    おらんげ〜

    Fenderのⅱシリーズはルックス、サウンドともに素晴らしい、ぜひ試したいものですが滅多に見かけません、惜しい限り。
    記事も楽しみにしております、日本のこちら側はなんだか自然がご機嫌斜めですがお体にはお気をつけて。


    石川にある、音楽の先輩が経営するレコーディングスタジオにORANGEのストレート、V30×2、H75×2のものがあります。キャスターもついておらず、、でもハイゲインにはバッチリ!DI経由でTwinのスピーカーアウトをそれに入れてみたところ、ぶっ飛びました!レスポールでミッドを5ちょい、gain7、Volume4くらいで完全にBonerサウンド!4段増幅だからでしょうか、かなりゲインはあるのにハムのアタックはギャリっと飛んできます。その後にヒィ~ンというサステイン……‼ゲイリー神があの顔になるのも至極当然、こりゃエクスタシーよりよっぽどエクスタシーです!!

    Twinの音本当に凄まじいですね、そこからチャンネルを切り替えれば……castman先生ならご存知ですよね、LOパワーモードのクリーンChで出る極上甘エビみたいなプッリプリサウンドを……(笑)

    もうノックアウトです、一台でこんなに懐の深いアンプは初めてです、感謝感激。

    Rachel Mother Gooseというバンドのギタリスト、植木さんという方、この方も熱烈な"ラージヘッド"ファンでありますが、縁あってこの方の'68のレイダウン100W、'71の50Wを同年代のグリーンバックキャビで弾かせて頂いたことがありますが、今回はそれよりも好みの音がしました。

    H75とV30の組み合わせ、機会があればぜひお試しを。クランチからハイゲイン、ドカーーンですよ‼

  4. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Celestion Vintage30とVHT ChromeBack 12

    FENDER 75はiiシリーズとは設計者は別です。the twin もfender 75もローパワーモードのほうが早く歪みだします。バイアスの設定を変えないといけませんが4本あるパワー管を2本抜いて更にローパワーモードにするとエディーの2枚目の音が出ます。

    4発キャビはキャスターを付けずに直置きに限りますよね。
    私もへヴィーマグネットで試したいのがG12H-75 Creambackこれの8Ωは是非試してみたいです、単発だと15オームでは絶対に出ない音があるので。

  5. まっつん | URL | 1VRNcIW2

    おっと失礼、勘違いしてしまいました。

    ギターを始めてすぐの頃は、Fenderアンプはクリーン専用〜歪まない〜みたいなイメージで他のアンプばかり使ったものですが、少し調べるようになってきてからはFenderでも格好よく歪むものはあるんだなあと衝撃でした。それまでは、ツイードベースマンなんて、音だけ後付の嘘っぱちかと思っていたほどです(笑)そんな中、castman先生のfuzz動画からThe Twin、'71 Marshall、Fender 75なんかを辿り、The Twinなら比較的気軽に買えて実用もある、タイミングよく出物もある、でそれを購入した次第です。



    The Twin用のアッテネータを買おうと思うのですが、Castman先生はまだex-proをお使いですか?また、自分で2.2m抵抗+500kデュアルPPIMVの増設に挑戦したのですが、音量は下がるものの下がりきらず残る感じで。2系統のバイアス+バランス回路とLar-marMVの併用事例は他に見つからず。

    パワー段への注入=シャーシ真ん中の基板中央・0.022カップリングからのラインをそれぞれポットの1に入力、2との間で制御し、2つの3端子へバイアス25kからの2本を結線、3と2の間の2.2mΩでバイアスを逃がす、2にはパワー管への線のみ結線ということだと理解したのですが、間違ってますでしょうか?

    ハードオフにて、78年製らしいNavigatorのターコイズブルーなメイプルストラトが75000でした。その横にはどえらくいい雰囲気のFender JPのTL-52TXが65000……。気になる気になる……。

  6. Castman | URL | 4A9T8td.

    Re:・Celestion Vintage30とVHT ChromeBack 12

    まっつんさん、アッテネーターですがex-proよりもPPIMVよりも安くて確実な方法があります。このヤフオクで売っているハンドメイドのモノが音も良くて使い勝手が最高です。http://castman.blog64.fc2.com/blog-entry-515.html

    色んな製作パターン(音質補正やインピーダンス切換え)がある様なのでこの出品者の方に直接聞いてみてください。私のは50W以内のモノですが、黒ノブのマスターは2に設定して、アッテネータの方で調整しますが音質劣化は感じませんし実に細かい音量調整ができます。https://auctions.yahoo.co.jp/seller/turbo3001234  THE TWINはモダン期の走りの時代ですので、プリ部で殆どの音色が決まってしまい、1959のようにマスターPPIVを上げ気味にしてサチュレーションを得たままでアッテネータで下げる、と、言うような使い方をしてもあまり意味がありません(パワー管がヘタるのが早いだけ)。それに、THE TWIN はBIAS調整機構を付けたことによる安全マージンを大きくとっていて、規定値ではバイアスが深すぎて、、、そこへPPIVでさらに制御するという事はおそらく波形観測ではバイアスは破たんしてクロスオーバー歪みが出て音はクシャッとした元気のない平面的な音になるはずです。バイアスは規定値?よりも耳で合わせるのが一番で、深い位置から浅い位置に上げていく過程で、ボワッと音に粒立ちというか立体感が生まれる範囲が必ず現れるので、その範囲の幅の中で真ん中よりも若干深い目でセットするとパワー管の持ちも良く音も良い範囲に収まります。

    NavigatorのストラトもSEYMOUR DUNCUNの高額帯のモノも同じラインで作っていたので材料も造りもとってもいいですよ!

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