FC2ブログ

・FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH CUSTOM ORDER HYDRA Part2 機能編

2019年01月11日 23:40

・3週間じっくりと弾いては眺め、弾いては磨きました。もう、隅々までの物凄いクオリティーと弾きやすさに感動しました。噂に違わぬ凄いファクトリーの作品に大満足です。もっと早くオーダーすればよかった!こういうクオリティーの高い楽器こそ若い人が持てばきっとその後の音楽人生は充実する筈だと思いました。

オーダーするにあたって立てたコンセプトはヴィンテージクラシックとは真逆のハイパーモダン仕様。弾きやすくて感度良く反応するギターです。アタマを真っサラのニュートラルにして東京を1週間ブラブラ見て回って、ピーンときました!僕のギターを頼むのはここしかないと!殆ど瞬間的に決まりました。決まれば迷いませんし材料や費用も制限を設けずに職人さんにトコトン良い仕事をしてもらおうと決めました。 ボディーはホンジュラスマホガニー2Pにメイプルトップです。ちょっとだけ、リージャクソンのハイゲイン真空管アンプで動画を撮ってみました。後半で高中のyou con come to this place最後の盛り上がる部分のフレーズをやっています。https://drive.google.com/file/d/1iio88LWKDF3B7YoaJlESMEU4TuPsbCBk/view?usp=sharing
freedom_hydra custom08


・フリーダムのアリミゾネックジョイント工法、特許なんだそうですが、やってみるとアッと声が出てしまうほど音が変わりますしやり方も超簡単です。倍音の膨らみ方、アタックの硬い柔らかいが大きく変わりました。http://fcgrtokyo.com/assets/files/quality-arimizo.pdf

ネック側のボルト受けも金属ナットになっていますのでねじ穴がバカになる恐れが無いのと目いっぱい締めた地点も毎回ピタッと変わらない点が素晴らしい。プレーンのストラトネジのように締めすぎることが無い。ネジの位置で倍音の出方がコロッと変わり、私は一杯締めた地点から90度の4分の1戻した辺りに好みの地点がありました。ネジを緩めてから掌で軽くボヨーンとジョイント部を叩いて応力を抜いてやるとほんの少しのネジ位置による音の差も良く解ります。ネジは付属の長めの六角レンチを使用しますがボディを傷つけたりしないようにレンチ全体が熱収縮チューブで覆われているという職人の心配りがうれしい。 そしてジョイント部の精密さもルーペで見ても全く隙間が分かりませんでした。

ノーマルなストラトキャスターはバネの音で出来ていると思います。トレモロブリッジのバネとピックガードで吊っているバネ(ゴム)の音。そこで、うしろのスプリングカバーを外すと出音はタイトに、着けるとマイルドになります。
freedom_hydra custom09

・LSRローラーナット、ナットの溝部分がボールベアリングになっているというアメリカ人でないと出てこない発想のナット。フロイドローズの固定タイプにしなかったのはチューニングの簡便さとジェフベックみたいに特異なポジションでのハーモニクスの出しやすさの両立。見た目も音も最高にクール!最初からこのナット一択で考えていました。ナット部分のネック幅は43ミリで製作してもらいました。
freedom_hydra custom11

・ウイルキンソンVS100N、このユニットのサスティーンは素晴らしいですね。サドルがガッチリとサスティーンブロックにねじ止めされる構造。 マウントはトリッキーなプレイに欠かせない大きなアームアップが可能なように通常よりもリセス加工を深くしてもらいました。セッティングはレギュラーチューニング時、ユニット平行で3弦12フレットハーモニクスでアームアップ2音+クォータの大きなアップ幅です。 このユニット独特の極めて軽い操作感と正確な音程変化、長い長いサスティーン、そして、金属のもつ美しい造形美。
freedom_hydra custom10

・アームダウンは巻弦では音程不明のベロンベロンまで、アップも3弦で2音+クオーターまで上がりますからIBANEZ-EGEN8のアップ時2音半のロック式にも全く引けを取りません。どんなに派手に無茶なアーミングをしてもアップもダウンも、チューナーの目盛りはどの弦も気持ち良くピタッとど真ん中で全く狂いません。 それには、チョット秘密があります。今、レース界や各種ベアリングを使う分野で話題のベルハンマーという極圧潤滑剤をローラーナットやブリッジの2点支持部分に極少量だけ塗布するという裏技です。この、ナットとブリッジ部というのは大げさに言えば極圧状態になるわけです。で、大事なのは塗装膜に悪影響が出ないようにスプレーでシュッとやるのは厳禁、ナット部は綿棒で、ブリッジ部は爪楊枝でチョコッと塗布します。これとチューニングの仕方にもコツがあって全く狂わなくなるわけです。

最初、シリコンオイルでやってみましたがプレーン弦がシャープして中々収まってくれず、また、アップとダウンでの巻弦でのふらつきもありました。これは、私のもう一つの趣味のスポーツキャスティングに使うミニチュアボールベアリングにシリコンオイルをさすと全く回らなくなるのと同じ現象ではないかと、、、シリコンの分子はミニチュアボールベアリングの様な超精密環境では鋼球と保持器の隙間にとって粒子が大きすぎて回らなくなる。しかし、一方でシリコンオイルの良い点は分子が大きいゆえにネックやボディーの塗膜と木材生地との隙間には浸み込んで行きにくい、鉱物系オイルと違い酸化しにくく蒸気圧も比較的低いのでベタベタせず適度に飛ぶのでホコリを呼びにくくブリッジサドルのイモネジなどの金属パーツの防錆には好都合。
freedom_hydra custom12

・フレットは発音が速くエディーやヴァイなどの速いパッセージでも音がぼやけないようにとフリーダムステンレスのSPEEDY SP-SF-05にしました。指板は当初、所有するセイモアダンカンのストラトの様なホンジュラスローズかマダガスカルローズでと考えていましたが思い切って秘蔵されているハカランダの中から1枚を選ばせてもらいました。ステンレスフレットとハカランダ指板のスベスベ感が堪らなくイイ感じでスィープや弦飛びフレーズがやり易いです。指板の横からフレットのタングが見えないんですね!

トレモロアームは少し短かったのでとりあえずはサウンドハウスでF3という2センチ弱長い物を購入しました。が、跳ね上げ角度など好みもあるのでいつものアーム職人さんにまた今度作ってもらう事にします。
freedom_hydra custom15

・ピックアップはハイブリッドのパワータイプ02のセットです。シングル―モード時のコイル形状が本当にシングルコイルそのものですね!出音もタップシングルの引っ込みがちなそれではなくバーンとしっかり前に出てきます。ハムのフルパワー時はマホガニーのギャリンギャリンサウンドがレッドゾーンまで振り切る感じです!3シングルモードとHSHモードのミニスイッチ、ハムのタップが無段階に調整できるコントローラーと多彩です。最初は少し迷いますが慣れるとバッキングとソロの切り替えなどビシバシ使えるコントローラーであることが分かる仕組みです。http://fcgrtokyo.com/assets/files/guitars-hydra-control.pdf
タップコントロールをチョイ戻した音とか物凄く変化具合がリアルでこのギターエエワなぁ~となる瞬間です。
各ボリュームやトーンノブは最近話題のハタノブを選びました。ヤンアッカーマンやロイブキャナンのようにボリューム奏法は小指を使ってやるのが好きなのでノブの選択と位置はとても重要でしたがこのハタノブは指掛りが素晴らしくて見た目も最高です。ibanezでは小指の付け根がアームの根元に当たるのですがハイドラは大丈夫、小指を巻き込んだ時もミニスイッチに当たらないので絶妙な位置関係です。
freedom_hydra custom13

・どういった配線を行うのだろう?とすごく楽しみな点でしたが開けてみて採用されたパーツ、配線材料、配線技術も超一流の綺麗なものでした。ボリュームポットはCTSヘソ付き500ΩBカーブのトルクが軽くボリューム奏法がやり易い。ハイパスボリュームで指定したのですが値までは指定しませんでしたがシルバードマイカの500V250pFが装着されていました。ハタノブの効果もあるのか?はたまたポットも選別しているのか?トルクが軽すぎずBカーブとハイパスの効果で音が消える寸前までゲインコントロールとしてしっかり使える音です。

トーンポットはCTSのトルクの重いタイプで500kΩBカーブ、キャパシターは日通工、メタライズドポリプロピレンの高周波タイプFPD2/ 0.033μF このあたりはウチの次男が今年から大学院で研究する事に近いのですが、ポリプロピレンの薄い膜に金属材料を蒸着させて静電容量を持たせ周波数の高い領域での特性にも対応させた(可聴域以上の)コンデンサという意味です。最近のオーディオ用途は殆どがこの製法で使われています。0.033という値はHSHモードにもSSSモードにも対応という意味で選ばれたと思いますが実際にもどちらのモードでも自然な高域の減衰加減でいきなりモーモーで使えないといったことが無いのは流石。シングルモードでフロントセンターのミックスにしボリュームを3くらいまで絞ってカリカリ具合をトーンを絞って調整、これだとフルボリュームだとハイゲインリードでのアンプセッティングでもボリュームとトーンを絞るだけで完全なクリーンサウンドを作れます。250pFという値をこのあたりまで考えての決定だとしたら凄い造り込みようですね。

シルバードマイカは私も大好きなキャパシターでアンプのトーンスタック回路やマーシャルのch1ハイパス部など信号経路には良く使用します。過去記事でもご紹介したように、アンプなんかのアクティブ回路ではミッドハイの実音にまとわりつく倍音感の香り付けで音が立つ感じがしますがパッシブでも同じ傾向があると思います。

タップコントロールは他社のピックアップでも稼働しますが、フリーダムのハイブリッドならではのシングルタップでのリアルシングルコイル形状!の特性を生かし切るのにピッタリのアイデアだと思います。 プッシュプッシュでフロント又はリアが選べるのもスペースファクターと機能との融合で合理的です。これらハイドラのコントローラーは本当に良く考え抜かれているなと感心しました。
配線材料はテフロンワイヤーを信号ラインとアースラインで一目で分かる使い分け、ハンダはおそらく私も定番にしているケスター44でしょう。(オールドのケスターは高域過多、現行品が丁度良い) コントロールキャビティー内と直付けのピックアップキャビティーは導電塗料でシールドされ蓋の裏がわが被さってねじ止めされることで1点アースとなっています。

キャパシターの銘柄や容量、配線材やハンダの違いによるサウンド模索は私も得意とするところですが、この仕上がりの美しさと音の満足度を作り上げた職人さんに敬意を表してこのままハンダバージンを通して行こうと思います。 以上、大まかですが楽器屋での試奏では中々分からない点も含めて機能編をお送りしました。part3では材料選別編を兼ねたビジュアルギャラリーへと続きます。
freedom_hydra custom14

・FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH CUSTOM ORDER HYDRA Part1

2018年12月24日 22:58

・1978年の秋に始めたギター、最初は借り物からのスタートでしたが今年で40年!そこで 記念に1本、フルオーダーでギターを造ってもらおうと選んだ工房がFREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCHさんでした。1月から交渉を開始して3月末に仕様が決まり、そして12月22日に遂に到着しました。3日間、弾いては眺め、弾いては磨き、眺めては一杯やり、この歳で嬉しくて眠れないことが起こるとは!
ハイドラ 24フレット
・ボディ ホンジュラスマホガニ2ピースバック, 5Aキルトメイプルトップ, カラー ビー玉BDM
ネック メイプル ハカランダ指板、 フレット フリーダムステンレスSPEEDY SF-05S、 ナット LSRローラーナット
ピックアップ ハイブリッドハムバッカーType2 FPU-HYB-02 WTA-ST02,
ペグ GOTOH ロックペグ、ブリッジ ウィルキンソンVS100N(追加リセス加工)
ノブ ハタノブ(畑精密工業)、シングル↔ハム タップコントロール、 シルバードマイカハイパスボリューム、ゲージ GHS Boomers 09-46 画像はクリックで拡大
freedom_hydra custom01

・ハカランダ指板の杢が美しいです。東シベリアから眺めるオーロラってどんなんだろう?と、イメージして金属パーツはクールな外観になるようゴールドやクロームではなくニッケルを選択しシルバーの燻した感じにしました。
freedom_hydra custom02

・この角度から見るハイドラのヘッド、只々美しい。
freedom_hydra custom05

・木と金属の質感が織りなす造形美。
freedom_hydra custom03

・日本製であること、個人ビルドではなくチームビルドであること、音が良く見た目が美しく弾きやすいこと、高い技術とオリジナル機能で勝負していること、材料から製品になるまで完全社内一貫生産であること、素晴らしい内容のファクトリーだと思います。
freedom_hydra custom07

・アリミゾジョイント ねじの締め具合を変えると驚くほど倍音の出方が変わります。緩めてもネックがグラつかないのが凄いなぁ。
freedom_hydra custom06

・ステンレスフレットSpeedy 発音と指の滑り、操作性が素晴らしいです。ハカランダのお蔭もあるのかな、とにかくスムースにフィンガリングできます。ジェスカーステンレスみたいにビシャンビシャン云わないのは流石!
freedom_hydra custom04

・Part2で機能面についてご紹介してみようと思います。
オーロラ!オーロラ!オーロラ!一度は生で観てみたいものですね。
aurola001.jpg

・エレキギターはジャケ買い!に限る?

2018年12月19日 23:23

・今年10月、川崎のクラブチッタで1977年以来、41年ぶりにカルメンマキ&OZが一夜限りの再結成で登場しました。
ステージ右側に川上シゲ氏、左手に春日博文氏、中央にデ~ンとマキ!このビジュアルは今見てもゾクゾクします。バックのロゴも当時と同じです。
makioz001.jpg

・当時発売された2枚組LIVEは当然アナログ盤!キティレコードから出たアナログ盤は音圧が凄くて、音の強弱ダイナミックレンジが凄まじくOZの曲調をとても良く表現していました。しかし、後のCD盤ではこのダイナミックレンジが狭くなっていてガッカリ、アナログの威力は凄いなと改めて感じた1枚です。 そこで、当時、ストラトキャスターを買うにあたって憧れたのがこのジャケットで春日博文氏が構えているホワイト・ローズ指板のストラトキャスター!
makiozlive01.jpg

・それがコレ、もう、38年も経過して塗装は剥がれ凄いことになってきましたが音も良くて物凄く弾きやすいストラトです。
st79yo001.jpg

・実はその時にホワイトメイプルかホワイトローズかでさんざん悩んだのがこのスコーピオンズのTOKYO TAPESの中ジャケでウルリッヒ・ロート(まだウリジョンではない)が構えているホワイトメイプルのストラトキャスター。このルックスとストラトとは思えない極太サウンドにやられてしまいました。
tkytapes.jpg

・その後、6本ぐらいメイプルストラトを買ったと思いますがやはりJimi Hendrixのカッコよさに憧れてラージヘッドの貼りメイプルの2本が手元に残りました。上のはウッドストック時のようなはじける様なパワフルサウンド!下のはウリのストラトの様な太いリードサウンド!本当に1本1本音が違うのでエレキギターって奥が深いですね~。
st68-69st.jpg


・秋の夜長はプログレで決まり、、、名盤、珍盤奇盤に奇天烈盤

2018年11月22日 22:58

・秋から冬にかけてなぜかプログレが聴きたくなります。カケハシレコードの解説文とジャケット写真がさらにそれに拍車をかけます。→迷宮への入り口?
特に、最近iphoneを大容量に変えたのでプログレやジャズロックの長尺物を転送して聴いています。
2003年に突然発売されたJohn McLaughlinのCD17枚組モントルーライブ!どんなユニットであってもしっかりと個性を発揮できるギタリストの最高峰ですね。廃盤になっているので入手困難です。
JHONMAC - コピー

・プログレは主にイギリス以外の個性的なグループを追いかけていた時期がありフランスのマグマなんて極北だと思います。最近入手した北欧系のへヴィーシンフォニックのAnekdotenやAnglagardなんかはジャケットがいかにもという感じで昔の新宿輸入盤屋のカタログを思い出します。そして、なんといってもイタリアのAreaは曲の構成が超個性的でヴォーカルも唯一無比の強力さ!全ての作品がフェイバリットです。
ANEKD - コピー

・北欧系シンフォニック系譜で一番のお気に入りは日本のLIV MOON !ボーカルはスウェーデン人と日本のハーフでタカラジェンヌだったAKANE MOON!とにかく所作のすべてが美しくサウンドも最高でこのグループは映像作品LIVE DVDの購入がお勧め。フィンランドのNightwishに触発されたという事だけれど私はLIV MOONの方が断然好きです。プロデューサーの西脇辰弥氏は良い仕事をしているなぁ、ギタリストは大村孝佳氏。
LIV01 - コピー

LIV03.jpg

・祝!遂に完成! FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH CUSTOM ORDER HYDRA !

2018年11月20日 21:49

・遂に、完成しましたとのご一報を頂きました。現在撮影してもらっているところです。到着が楽しみです!


最新記事